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はとバスの2階建てオープントップバス「エクリプス・ジェミニ3」 [ 後編 ]

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東京都内や神奈川県横浜市内で定期観光バスや貸切バスを運行している、はとバス。
同社では経年化した国産2階建てバスの置き換え用に2016年からスウェーデンのスカニア(SCANIA)製エンジン・シャーシにベルギーのバンホール(VanHool)製ボディを架装した2階建てバスを導入していますが、2021年春、新たな2階建てバスを導入しました。
「エクリプス・ジェミニ3(スリー)」(Eclipse Gemini 3)という車名のその2階建てバスは、スカニア製エンジン・シャーシに英国のバンフォード・バス・カンパニー(Bamford Bus Company)製ボディを架装したオープントップバスで、はとバスでは2021年11月16日現在、1台のみの存在です。
今回は、はとバス期待の星、「エクリプス・ジェミニ3」を前編と後編に分けて紹介しますが、後編ではさらに車両にクローズアップしていきます。

外観は違えどエンジンは「アストロメガTDX24」と同じ

はとバスの2階建てオープントップバス「エクリプス・ジェミニ3」は、2021年3月29日初度登録で、本社車庫に1台導入されました。
登録ナンバーは「品川200え・111」、社番は111になります。
「エクリプス・ジェミニ3」のエンジン・シャーシはスウェーデンのスカニア製、ボディはイギリスのバンフォード・バス・カンパニー製です。

はとバスではすでに2016年からスウェーデンのスカニア製エンジン・シャーシに、ベルギーのバンホール製ボディを架装した2階建てバス「アストロメガTDX24」を導入していましたが、同じスカニア製エンジン・シャーシであるとは言え、「アストロメガTDX24」が後輪2軸であることに対し、「エクリプス・ジェミニ3」は後輪1軸で構造が大きく異なるほか、架装ボディメーカーの違いで車体デザインも別物であることから、両者はそれぞれ印象を大きく異にしています。

なお、「アストロメガTDX24」と「エクリプス・ジェミニ3」はともに、総排気量12,742cc、最高出力410ps、最大トルク2,150Nmのインタークーラーターボ付き直列6気筒ディーゼルエンジンDC13型を搭載していることが共通事項となります。

国産2階建てバス終了から生まれた成果

はとバスに導入された2階建てバス「アストロメガTDX24」は、我が国の道路法規に適合させるため、はとバスとメーカーが約4年半にわたって開発を進めてきた日本仕様車でしたが、「エクリプス・ジェミニ3」についても同様に約4年にわたって共同開発を進めてきた日本仕様車となります。
ただし、「アストロメガTDX24」が一般的な2階建てバスであったことに対し、今回導入された「エクリプス・ジェミニ3」は、もともと屋根のない2階建てオープントップバスであることが特筆されることの1つです。

はとバスの2階建てオープントップバスは、ダイムラー・ベンツ製エンジン・シャーシに、ドイツのドレクメーラー製ボディを架装した2階建てバス「E440メテオール」に改造を施し、屋根を取り去った車両がはじまりで、2009年から運行を開始しました。
それ以降、国産2階建てバスの三菱ふそうエアロキングなどに同様の改造を施して誕生した2階建てオープントップバスも加わり、人気コースに充当されてきました。
ただ、ベースとなる国産2階建てバスの三菱ふそうエアロキングが2010年に製造・販売を終え、経年車を代替するための新たな2階建てバスが必要となったことから、はとバスは海外メーカーとタッグを組み、共同開発を行ってきました。
「エクリプス・ジェミニ3」は「アストロメガTDX24」と並び、その成果であったと言えるでしょう。

2階席は前面展望を約束!

それでは「エクリプス・ジェミニ3」に乗って車内を見てみることにしましょう。
まず、見てみたいのは当然2階席です。
2階席は全て2人掛けの前向き座席で構成されており、客席は通路をはさんで運転席側が13列、扉側が10列あります。
扉側の客席数が少ないのは1階席へとつながる階段スペースのためですが、最後部にはガイド席が設けられています。

「エクリプス・ジェミニ3」の座席レイアウトの特徴として挙げられるのがガイド席の位置で、従来の2階建てオープントップバスは最前部にあったことに対し、「エクリプス・ジェミニ3」は最後部となり、客席の最前列からはばつぐんの展望が約束されています。
ガイドは最後部にあるガイド席に座って案内を行います。

座席は外国製ではなく、日本の天龍(てんりゅう)工業製で、オープントップバスであるため、雨にぬれても平気な素材が用いられています。

なお、2階席には格納式のホロによる屋根を備えており、オープントップ状態では車両後方で蛇腹(じゃばら)状に折りたたまれているものの、雨天時などには手動で前方へ引き出して展開し、屋根にすることができます。

北欧の風格ただよう機能的な運転席

つぎに車両中ほどの扉側にある階段を使って1階席に降りてみましょう。
1階席は運転席側に2人掛け前向き座席が3列あるほか、扉側には車イススペースが設けられています。
2階席の座席表皮は雨にぬれても良いビニールレザー張りでしたが、1階席も同様です。
ただし、1階席はコースの席として販売されておらず、基本的には営業に使われていません。

運転席はダッシュボードとメータークラスター(計器盤)が大きく湾曲した構造のラウンドフォルムコックピットで、運転者からは計器類が見やすく、スイッチ類も操作しやすい位置にレイアウトされています。

ステアリングホイール(ハンドル)の中心には、エンジン・シャーシメーカーであるスカニアの「グリフィン」のエンブレムが付けられています。
「グリフィン」は空想上の生物で、百獣の王であるライオンと鳥類の王であるワシの姿を合わせ持つ、気高さや力強さの象徴です。
なお、「グリフィン」を囲む外形デザインは自転車のペダルクランクをモチーフにしたものですが、これはスカニアが自転車を製造していた起源に由来しています。
この「グリフィン」のマークはメーターパネルの中央にも描かれています。
変速機は12速AMT(Automated Manual Transmission:自動変速マニュアルトランスミッション)で、スカニアでは「オプティクルーズ」と呼ばれています。

YouTube「バスグラフィックTV」でも、はとバス「エクリプス・ジェミニ3」紹介動画番組を公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=h48rIOba95w

※写真・文 : バスグラフィック編集部(宇佐美健太郎)
※本項に掲載の車両写真は記事掲載を条件に事業者の特別な許可を得て撮影したものもございます。掲載車両の営業所・車庫内での撮影要望や運行状況などのお問い合わせを事業者や関係機関へ行わないようお願い申し上げます。

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