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バスをもっと安全に、快適に。安全の一歩先行く安全を技術で創る。バスの未来テクノロジー「バステクin首都圏」イベントレポート!

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未来を創る、安全快適バスライフ。未来に乗せる、バステクノロジーの集結祭!!

清々しい秋晴れに恵まれた青空の下、太陽の光を照り返してまぶしい最新型のバス車両とバスライフの安全と未来を創る先端テクノロジーの展示会「バステクin首都圏」が行われました。
このイベントは、バス専門雑誌「バスラマ・インターナショナル(BUSRAMA INTERNATIONAL)」(以下、バスラマといいます。)を発行するぽると出版(本社:東京都世田谷区)が主催するもの。

ぽると出版は、1990年の創立と同時にバスラマを創刊。以来、バス・商業車に関する雑誌・書籍の編集・出版・販売およびバステクフォーラムの主催など、バス業界の動きを常に発信し続けている老舗の出版社です。

昨今、私たちの生活の身近に増え続ける様々なテクノロジー。バス業界でも乗客の安全はもとより、日進月歩で進化する快適・利便の向上を図る様々な技術や製品が取り入れられてきています。

私たちを安全に目的地まで運んでくれるバスの裏側にある技術や製品。少し見てみたいと思いませんか?
今日は、そんな先端技術を紹介するバステクツアーにあなたをご案内したいと思います。

今年で第4回目を迎えるバステク・フォーラム

さて、今回で4回目を迎えた体験型のバスイベント「バステクin首都圏」は、話題の衝突防止補助システムやエンジンルームの自動消火デモンストレーションなど各社自慢の製品の出展だけでなく、昨今、話題の量産型燃料電池バスやバリアフリー化を進めた大型観光バスなど各種最新車両も展示。事業者への機材見学ツアーなど、バスの安全や利便、快適に関連する製品を見たり、直接体験したりできるイベントです。

このバステクは、主催の「ぽると出版社」が2010年バスラマ創刊20周年記念として業界向けに開催したのがはじまり。大阪で7回開催されたのち、2015年より幕張メッセで行われるようになりました。

正式名称は、バステク・フォーラム。バスを安全に走らせるための製品を展示し、一般参加者やバスファンに見て体験してもらうことの狙いもありますが、主にはバス事業者や(マイクロ)バス等の導入を検討している事業者向けのイベントになります。

存在感圧倒!量産型燃料バス「SORA」(トヨタ)、スカイバストーキョーのダブルデッカーが並列!!

展示車両の中でとにかく注目されていたのがトヨタ量産型燃料バス「SORA」(「SORA」ニュースリリースはこちら)。

SORAは、東京都交通局(都営バス)が今年の3月に導入したとして話題の車両。水素エネルギーを原動力とし、環境と人の生活、社会全体の向上を目的に、全ての人にとって移動が障害ではなく夢を叶えるための可能性になって欲しいというコンセプトでデザインされているというものです。

既に、運行が始まっており東京駅丸の内南口から東京ビッグサイト間を結ぶ路線で乗車することができます。
ただし、今はまだ限定的なルートとなりますので、実際の車輌を目にする機会もなかなかなかったため、筆者にとっては今日が初のご対面となりました。

また、SORAと人気を分けていたのが、SKY BUS TOKYO(日の丸自動車興業社:http://www.skybus.jp/)のダブルデッカー車両です。 ルーフが全開となっていて天気が良い日に観光を楽しむことができます。

その他にも、新型マイクロバス車両などの展示も行われており、障害者用の昇降機能付き車両やオシャレなカラーリングの送迎車など各社違った特徴で来場者の目を惹いていました。

バスを安全にする先端技術・製品展示ブースのあれこれ

バステク出展で見逃せないのが、部品や製品供給を行うメーカー各社の製品展示ブースです。
車両に取り付けるパーツや機構部品、タイヤ、装置に至るまで各社自慢の製品を持ち寄り展示します。

衝突防止補助システム「モービルアイ」

例えば、今回、注目を集めていた「モービルアイ」((株)テレコム/本社:東京都品川区)は、既存車両に後付けできる衝突防止補助システムです。

衝突の危険が迫ると警報を発して、追突事故を防止するというもの。さらにドライブレコーダーやデジタルタコグラフと連動して鮮明な運転記録や運転日報を残すことができ、 運行記録の明確化とバス運転手の手間を省き円滑な業務の履行を実現します。

これによりバス運転手の緊張やストレスを軽減するだけでなく、正確な運行のためにも役立ちます。また、あってはならない事故ですが、その発生原因を明らかにすることで同じような事故の発生抑止につなげることができます。

瞬間!ウォーターミスト消化システム

次に大勢の方が足を止めて見入っていたのが、エンジンルーム自動消火装置の実演です。ウォーターミスト消化システム((株)ニチボウ/東京都品川区)は、エンジンルームや電池火災、燃料火災などあらゆる火災を急速消化することができます。

このシステムの特徴はなんといっても冷却速度。500℃近くまであった庫内が一瞬(10秒以内)にして100℃以下まで冷却されるという実演に、大勢の人が歓声を上げていました。

さらに驚いたのは、その消火剤です。効果が高いということは、特殊な消火剤を使用しているのではないかと感じさせますが、消火剤のベースのほとんどは水であったり、人体に無害であることが証明されているものになりますので、環境にも配慮された優しいシステムであるということです。

足元守護神!ブリヂストン社製路線バスタイヤ

また、世界最大手のタイヤメーカーである(株)ブリヂストン(東京都中央区)も路線バスに使用されるタイヤを展示。幾度となく現場で検証を重ね、時には1日中路線バスに乗ってバスを分析して、地道な努力によって開発されたタイヤは、従来品よりも大幅な摩耗改善が施されているだけでなく、摩耗末期まで優れたグリップ力を維持することができるようになりました。

ブリヂストンが作るタイヤは、足元から私たちの生活安全を護り、メンテナンス性の向上でバス会社にも配慮された優れた製品なんですね。

ものづくりで安全に寄与!ターボチャージャー

他にも(株)ターボテクノサービス(東京都大田区)では、非常に高い技術で製造されたアルミ鋳造インペラなどの展示も行われていました。

インペラとは、ポンプや発電機などに使用される機構部品で、液体や気体を送ったりするもの。このようなプロペラ形状(難加工形状)を削り出すことは、非常に難しい技術と言われており、技術力の高さが伺えます。

該社では、そうした高い技術を活かしてターボチャージャー(エンジンの出力をアップさせるパーツ)の製造と販売を行っており、他メーカーの不具合や海外製品にも対応できる付加価値を提供しつづけているのです。

バステクではこの他にも数多くの先端技術を目にすることができ、バス会社など業界関係者の方に一般来場者も加え多く来場されていました。

バスの未来を創る、知る事からはじめる。

いかがでしたでしょうか?
このように普段私たちが直接目にしたり、利用しているバスが安全に運行している裏側には、バス会社のバスを進化させようとする努力だけでなく、 バス業界を様々な角度から支えている技術・会社があるということをお解りいただけたのではないでしょうか。

ぽると出版社の「ぽると」はフランス語で「Porte」と書き、「扉・ドア」を意味します。
雑誌やこのようなイベントを通じて、新しい知識のドアを開くということを伝えているのかも知れませんね。

今回のイベントでは、「バス業界の安全を知る」という新しい知識のドアをまた一つ開けることができたのではないでしょうか。

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