バス運転手のお仕事

①8:00 出勤

更衣室で制服に着替えタイムカードを押したら、飲酒探知機でアルコールチェックを行います。
ストローに息を吹き込み測定。
乗務前の飲酒検査は法律で義務づけられており、全員必ず行っています。
その日に担当するバスを確認し、金庫を持って担当車両へ。

酒気帯び点検

酒気帯び点検

②8:15 車両点検

金庫を運転席横の運賃箱にセットし整理券を準備。
エンジンをかけ、計器などで車両点検を行います。
タイヤの空気圧に問題はないかハンマーでナットを叩いて確認。
慣れが必要ですが、毎日点検をしていれば音や振動、跳ね返りなど異常があるとすぐに気が付きます。

タイヤの空気圧を点検

タイヤの空気圧を点検

オイルや冷却水などのエンジン周り、車両の電気系統も一回りしてチェック。
法令に基づき毎日行う「日常点検」は40項目以上!
整備士による点検はもちろんのこと、予期せぬ事故や車両故障を防ぐため日々のチェックは怠りません!
点検が全て終わったら車両点検表に記入し、始業点呼の際に提出します。

町並み
ナットのゆるみを点検

ナットのゆるみを点検

エンジンのオイル量を点検

③8:30 始業点呼

出発前には対面で点呼を行います。
運転免許証を提示後、健康状態を確認。
そして、アルコールチェックの結果と車両の状態を報告します。
運行管理者からは路線状況、工事箇所、渋滞予測など注意事項の伝達があります。
その日の運行時刻表を受け取り担当車両へ。

始業点呼

④9:00 乗務開始

時計の時刻・シートの高さ・ミラーを合わせ、担当する路線データを入力します。
始発停留所までバスを回送し、出発地に着いたら出発までしばらく待機。
時間が来たら、いざ出発!
運行時刻表に沿って地域のみなさまを目的地まで安全運転でお送りします。

乗務開始

今日もいつもの時間に乗車するサラリーマンや学生たち。
買い物帰りの主婦や病院に通うお年寄り。
通勤・通学の足として、目的地までの移動手段としてバスは地域の人々の暮らしを支えています。
そして、お客様にできるだけ気持ち良く利用していただけるよう、笑顔でのあいさつや丁寧な接客もバス運転手の大切な仕事。
降りる際に「ありがとう」と声をかけていただけるのもこの仕事ならでは。
他の、どの公共交通機関よりもお客様との距離が近いからこそ、
日々のお客様とのふれあいが私たちのやりがいです。

運賃投入

いつものバスで「ちょっといい話」

⑤12:00 昼食

終点まで運転すると、次の運転まで小休止があるので体を休めたり、給油を行うなど準備を整えます。
運行ダイヤに応じて休憩に入る時間は異なりますが、営業所に戻り食堂で食べることも。
仮眠をとったり同僚と雑談するなどしてリフレッシュします。
ルートは終日同じ場合もあれば、途中で車両を乗り換え別ルートに向かう日もあります。

バス運転手の昼食

バス運転手メシ!

⑥13:00 乗務再開

お年寄りやお子様連れのお母さんなど、ちょっとした揺れやブレーキで転倒する危険性があります。
発進の際や大きなカーブを走行する前には、「動きます」「揺れます、お気を付けください」など、こまめにアナウンス。
また、乗り心地を良くするためにブレーキを優しく踏むなど、車体が揺れないよう心掛けます。
常にお客様に気を配りながら、安全で正確に大型車を操縦できるかが私たちバスの運転手の腕の見せ所。

乗務再開

⑦17:00 乗務終了

一日の運行ダイヤを無事に終えたら、全てのお客様が下車したことを確認し、営業所に戻ります。
洗車機で洗った後、敷地内のガソリンスタンドで給油し所定の位置に停車します。
お客様の忘れ物がないかチェックし、車内を清掃。
明日も安全な運行をするため、タイヤ圧や車に傷が無いか点検します。

車内清掃
街並み

運賃箱から金庫を取り出し営業所に戻ります。
運賃精算機に金庫をセットして、一日の売上を精算。
整理券の処理をすませ1日を振り返りながら日報を記入します。
乗務中にアルコールを口にしていないか、運行後にももう一度アルコールチェック行います。

売上回収

一日の売上はいくら?

⑧18:00 終業点呼

運行管理者と終業点呼を行います。
その日の運行状況、走行距離、売上、忘れ物の有無など報告し鍵と携帯電話等を返却。

翌日の乗務予定を確認したら本日の業務は終了。
おつかれさまでした!

バス運転手の帽子

自慢の制服