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はとバス×JALグループコラボの初企画コースに乗ってみたゾ

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2026年が明けて早くも約1カ月。
寒い日が続いているものの、本記事をご覧の皆さんの中には「ちょっとどこかへ出かけてみたいな」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
はとバスではそんな方にぴったりのさまざまなコースを運行しています。
2025年は特に他のバス事業者や鉄道会社、航空会社といった交通事業者とコラボレーションした企画コースが大盛況でした。
その中でも、はとバスが日本航空(JAL:Japan Airlines)グループとコラボレーションした初企画のコースは、2025年11月に2回運行されましたが、すぐに予約で満席となり、非常に人気を博しました。
このコースは2026年3月にも2回運行されることになりましたが、本記事公開の時点ですでに予約は満席となっているそうです。
これとは別に、違う内容のJALとのコラボレーションコース第2弾も2026年1月に運行を開始しており、次回は3月20日に運行する予定とのことです。
今回は、はとバスとJALグループがコラボレーションした第1弾のコースがどのようなものだったのか、その様子を1回読み切りで紹介しましょう。

羽田空港ベストビュードライブとは? そして「特別編」とは?

今回体験したコースは、「JALグループ×はとバスコラボ企画」と銘打たれた「羽田空港ベストビュードライブ特別編 JAL SKY MUSEUM見学とJAL国際線ビジネスクラス機内食ランチ」で、2025年11月3日に運行されました。
「羽田空港ベストビュードライブ」は、これまで「バスギア ターミナル」のWEB記事や、動画投稿サイトYouTubeの「バスグラフィックTV」でもたびたび紹介してきた、はとバスの人気コースです。

「羽田空港ベストビュードライブ」は東京国際空港(羽田空港)の制限エリアにそのままはとバスで進入し、エプロン(駐機場)や空港施設などを巡(めぐ)るコースですが、車内からじっくりと見学できることはもちろん、バスを降りて実際に制限エリアに降り立ち、間近で離着陸する航空機の様子を見ることもできます。
空港内の制限エリアは、航空機を利用する際に保安検査を実施して立ち入る保安区域よりさらに先にある区域で、基本的に普段は実務者・関係者以外が立ち入ることはできません。
制限エリアに降り立つという希少な経験ができることもあり、「羽田空港ベストビュードライブ」は非常に人気の高いコースとなっています。

今回は、そんな人気の高い「羽田空港ベストビュードライブ」のコースの中でも「特別編」の位置付けであるため、いつもとはひと味もふた味も違う内容が期待できます。
いったいどのような内容なのでしょうか。
それは「羽田空港ベストビュードライブ」に加え、“JAL SKY MUSEUM”(ジャル・スカイ・ミュージアム)と格納庫の見学があり、一部の国際線ビジネスクラスで提供される機内食ランチとデザートに舌鼓(したつづみ)を打てるという、まさに特別なコースなのです。
それでは、東京駅丸の内南口から大型2階建て観光バスの「アストロメガTDX24」に乗車し、いざ出発です。
「アストロメガTDX24」は、現在のはとバスの大型2階建て観光バスの主力車両と言え、スウェーデン王国の商用車メーカー「スカニア」のエンジン・シャーシに、ベルギー王国のバスボディメーカー「バンホール」のボディを架装した車両です。
なお、「羽田空港ベストビュードライブ」を運行する車両は、制限エリアに進入するため、登録ナンバー脇にオレンジ色の空港内専用ナンバーを取り付けています。

出発から約40分で“JAL SKY MUSEUM”に到着しました。
“JAL SKY MUSEUM”は、羽田空港に隣接する「JALメインテナンスセンター1」内にあります。
ここは航空機の整備を行う格納庫に直結していますが、まずは“JAL SKY MUSEUM”から見学を始めます。
“JAL SKY MUSEUM”では、JALの創成期から現在にいたるまでのサービスや史料を閲覧できるほか、JALスタッフがどのような業務を行い、どうやって空旅の安心・安全を作り上げているのかを知ることができます。
直接見学を行う場合、予約制であるためJALに予約を行いますが、なかなか予約が取れないほどの人気だそうです。

なかなか予約が取れない“JAL SKY MUSEUM”を見学!

それでは、“JAL SKY MUSEUM”に入ります。
建物内の吹き抜け空間には、滑走路をイメージの長いフロアがあり、その先には航空機のコックピット部分のモックアップ(模型)が鎮座(ちんざ)しています。
ミュージアムを象徴するものですが、まずは今回の入場口から一番近いアーカイブズゾーンから見学していくことにします。

アーカイブズゾーンで思わず息をのむ圧巻の展示が、JAL客室乗務員の歴代制服の展示です。
1951年の初代制服にはじまり、現在の11代目制服までをズラリと展示しています。
さらに、2004年にJALと統合した日本エアシステム(JAS:JAPAN AIR SYSTEM)の客室乗務員の歴代制服も展示。
社名変更前の東亜国内航空時代に採用されていた1971年のものを初代として、5代にわたって展示しています。

これら歴代制服展示では、近年の男性客室乗務員用の制服や、女性客室乗務員用のパンツスタイル制服、また、JAL国際線で1954年2月から1990年3月までの間行われていた着物サービスの上下セパレートタイプの着物なども抜かりなく展示し、非常に資料性の高い内容となっています。

もう一つ、アーカイブズゾーンで目をひく展示が、モデルプレーンの展示です。
縮尺1/50に統一し、JALおよびJASの歴代航空機12機の精密模型が一直線にディスプレイしてあります。
照明にもこだわっており、各機種のフォルムの魅力が分かるだけでなく、展示台にはそれぞれの機種を象徴するかのようなシルエットが浮かび上がる工夫がされています。

モデルプレーン展示の中から懐かしい1機を紹介しましょう。
かつて存在したアメリカ合衆国の航空機メーカー、マクドネル・ダグラスの三発式中型旅客機DC-10-40です。
JALでは1976年7月1日から2005年12月1日までの間活躍していましたが、最大の特徴は垂直尾翼の付け根部分にもジェットエンジンを設けており、独特なフォルムを持っていることです。
国際線、国内線の双方で活躍しましたが、現在のJALでは三発式旅客機の姿は見られなくなっています。

アーカイブズゾーンの壁際には大年表があり、現在のJALに至るまでの約70 年の歴史を年代ごとに写真や映像ディスプレイで解説。
エポックメイキングな出来事はもちろんのこと、事故や経営破綻などの歴史にも触れていました。
また、アーカイブズゾーンには約70 年の歴史を物語るグッズなどの品々の展示もあります。
アーカイブズゾーンの隣には、周囲を取り囲むように大型スクリーンを設置したフューチャーゾーンがあり、未来に向けた取り組みを迫力ある映像で紹介しています。

アーカイブズゾーンとフューチャーゾーンを抜け、ミュージアム中央に位置するスカイランウェイに移ります。
床面に指示標識が描かれ、滑走路を模した長い通路は、実際のA滑走路およびC滑走路と並行する位置関係にあるとのことです。
ここは、航空機を安全かつ快適に運航するため、どのようなプロたちがどういった仕事を担(にな)っているのかを分かりやすく紹介するゾーンになっています。

スカイランウェイの両端には、機体側面をモチーフにしたディスプレイが並び、運航乗務員、客室乗務員、グランドスタッフ、グランドハンドリング、整備士の5つの職務ごとに分けて設置しています。
各職務の特徴的な内容をイラストとキャプションで分かりやすく解説しているほか、象徴的なアイテムの展示などもあり、職務のイメージをつかみやすくする工夫がなされています。

そしてスカイランウェイの先にあるのが小型の旅客機、ボーイング737-400のコックピットのモックアップです。
このモックアップは、実際に日本トランスオーシャン航空(JTA:Japan Transocean Air )の訓練に使用していたフライトシミュレーターを組み込んでいますが、シミュレーターとしての機能はありません。
それでも、航空無線の再現音声が流れているコックピット内の操縦席に座り、操縦桿(そうじゅうかん)やスイッチ類に触れることができるため、存分にパイロット気分が味わえます。

コックピット後方には、客席のモックアップもあります。 パーティションで区切られているのは、ビジネスクラスシート「JALスカイスイート」で、実際の機内ではフルフラットにすることができるそうです。 その後方には、プレミアムエコノミークラスシート「JALスカイプレミアム」を設置しており、いずれの座席も着席体験が可能です。

これまで見てきた展示ゾーン以外にも、皇室フライトや特別フライトを紹介したコーナーもあります。
このほか“JAL SKY MUSEUM”には、航空機の飛ぶ仕組みや羽田空港の概要を映像や画像を用いて学べる航空教室、オリジナルグッズを取りそろえたミュージアムショップ、制服着用体験コーナーなどがあります。

もう一つの醍醐味(だいごみ)、格納庫見学!

つぎに、いよいよ格納庫の見学に向かいます。
「JALメインテナンスセンター」には、第1格納庫と第2格納庫の2つの格納庫があり、それぞれ「M1格納庫」と「M2格納庫」と呼ばれています。
ミュージアムを出るとすぐにM1格納庫に入ります。
M1格納庫は、幅170m、奥行き105m、高さ約41mもある巨大な建物で、2週間程度以上の長期にわたる航空機の整備が行われる場所です。
自動車に例えるなら、車検整備場に当たります。

M1格納庫を歩きながら見学した後、じっくりと見学するM2格納庫に来ました。
M2格納庫は、M1格納庫よりも少し大きく、幅195m、奥行き105m、高さ約41mある建物で、航空機の日常的な点検や急を要する整備が行われる場所です。

M2格納庫では、普段は絶対に間近で見ることのできない航空機を仰(あお)ぎ見ることができます。
それがこのコースの魅力の一つです。
見学時にはJALの説明員が同行し、さまざまな見どころを教えてくれることも特徴です。
これは大型の旅客機、ボーイング777-300ERです。
説明員によると、「全長約74mとなり、25mプールが縦に3つも並んでしまうほどの長さの航空機で、客席はおよそ144席。JALでは国際線として使用しており、前方にファーストクラスがある航空機になります」とのこと。

一機の航空機について、説明を聞きながら細部にわたって見学できることも大きなポイントです。
ボーイング777-300ERのエンジンを前に、説明を受けます。
エンジン中心の白い渦(うず)巻き模様は、エンジンが回っていることを目視で確認するためのものとのことです。
空港内はさまざまな音であふれており、意外とエンジンの音に気付きにくいことから、目で見てエンジンが回っていることが分かるようになっているそうです。
また、びっしりと取り付けられた扇風機の羽根のようなものは「ファンブレード」と呼ばれるパーツで、重さは1枚あたりだいたい19~20kgあります。
実は1枚1枚重さや大きさが違っているそうで、いったん取り外して整備した後、1枚でも取り違えて付けてしまうと空気のバランスが崩れ、飛行できなくなる危険性もあるので、整備の際はマニュアルの確認を徹底して行っているとのことです。

エンジンの横でも説明を受けます。
エンジンのカバー前方下部に細い赤ラインが引かれているのが見えます。
このラインは「ハザードライン」「警告度ライン」と言い、エンジンが回っている際、このラインよりも人が前に出てしまうと、エンジンに吸い込まれる危険性があることを示す警告ラインであるとのことです。
また、後部から排出される空気のパワーも相当なもので、説明員によると「2tトラックでも簡単に吹き飛ばされてしまうほどの力」とのことです。

さらに主翼近くに移動して説明を受けます。
主翼の内部は実は燃料タンクになっており、反対側の主翼部分まで全て燃料タンクになっているとのことです。
説明員の話では「満タンにするとお風呂の浴槽900杯分ほどの燃料が入る」とのこと。
整備はこの主翼内部の燃料タンクにもおよびますが、説明員によると「主翼の付け根部分は実は大人が入ってかがんで歩けるほどのスペースがあることから、実際に整備士が中に入って作業を行いますが、先端部分はさすがに全身が入れるほどのスペースがないため、上半身だけ入れて懐中電灯で照らしながら整備作業を行っています」とのことです。

M2格納庫では、実際に整備中の機体を見学すること以外にも見どころがあります。
それは、ここからの眺望です。
目の前に駐機場があり、その奥には誘導路とA滑走路も見られることから、駐機中の航空機越しに離着陸する航空機を眺めることができるのです。
左側に駐機しているのはボーイング787-9という中型の旅客機で、国際線で使用しているものですが、この個体はボーイング787の中では1機しかないリブレット塗装が施されていることが特徴です。
リブレット塗装は「サメ肌塗装」とも言われ、空気抵抗を減らす効果が期待されており、年間で2%ほどのCO2を削減できるそうで、燃料に換算すると年間でおよそ119万t削減できるとのことです。
右側には、離陸を行うため誘導路を走行する中型の旅客機、ボーイング767-300ERの姿が見られます。

国際線機内食とデザートに制限エリア探訪…羽田を楽しみ尽くす!

“JAL SKY MUSEUM”と格納庫を心ゆくまで見学し、何だかお腹がすいてきました。
JAL国際線機内食の調製、航空機への搭載などを行うジャルロイヤルケータリング羽田工場に移動して昼食を取ります
メニューは一部の国際線ビジネスクラスで提供される機内食ランチで、「黒豚と黒毛和牛のハンバーグ ポリネシアンソース」のほか、「海老(えび)とズッキーニのソテー アメリケーヌソース」「鴨(かも)ローストとオレンジソース」「きのことベーコンのキッシュ」などです。
実際に搭乗しないと味わえない料理の数々を楽しめる貴重な機会でもあります。

ジャルロイヤルケータリング羽田工場で昼食を取った後は、大型2階建て観光バス「アストロメガTDX24」に乗って、「羽田空港ベストビュードライブ」を行います。
羽田空港第2ターミナルにある77番スポットからスタートし、エプロンに駐機している航空機や、空港で活躍する特装車などを眺めながら第1ターミナル、第3ターミナルの順番に回ってドライブします。
バスは第3ターミナルの111番スポットで折り返し、A滑走路南端にある消防訓練跡地へ行きますが、いよいよここで羽田空港の制限エリアに降り立つことができます。

羽田空港制限エリア内の降車ポイントである消防訓練跡地に「アストロメガTDX24」が着きました。
降車ポイントはベルトパーティションで区切られる限られたスペースですが、空港業務関係でない限り、制限エリアである滑走路の先に行くことは絶対にできないことから、非常に貴重な体験です。
ここで約20分の間、羽田空港の広さを感じたり、A滑走路に着陸してくる航空機を間近で見たりすることができます。

西日を浴びてA滑走路に着陸してくる多種多様な航空機をすぐ近くで仰ぎ見ることができました。
これはJALのボーイング737-800です。
世界中で運航されているベストセラーの小型双発旅客機、ボーイング737を近代化した機種で、JALでは2007年から活躍しており、おもに羽田発着の地方路線で運航しています。

こちらはJALのエアバスA350-900です。
それまでの主力大型機、ボーイング777の後継機として2019年から導入されており、国内幹線の主力機として活躍しています。
炭素繊維を使った複合材を機体のさまざまな部分に用いるなどで軽量化し、燃費の良さと低騒音が特徴です。

「羽田空港ベストビュードライブ」を満喫した後、「アストロメガTDX24」は制限エリアから出て、再びジャルロイヤルケータリング羽田工場へ向かいます。
ここでは、JAL国際線の韓国路線ビジネスクラスで提供されるデザートのティータイムがあります。
デザートは濃厚な抹茶プリンで、ほろ苦くもさわやかな抹茶の風味が口いっぱいに広がる一品です。

“JAL SKY MUSEUM”と格納庫の見学、そして羽田空港ベストビュードライブに加え、国際線ビジネスクラスの機内食とデザートを堪能……丸1日JALと羽田空港を大いに楽しむことができました。
日もとっぷり暮れ、漆黒(しっこく)のビロードに散りばめられたような街明かりの中を「アストロメガTDX24」は、首都高速道路を使って帰路に就きます。
きらびやかな銀座の街を抜け、丸の内のビル街を通り過ぎたらいよいよこのコースも終了。
出発地点の東京駅丸の内南口のはとバス乗り場に18:10、予定どおり到着しました。
とても充実した内容の「はとバス×JALグループ」のコラボレーション企画のコース、今後も様々なコースを予定しているとのことなので、ぜひ一度は体験してみては?

※ 取材協力 : 株式会社はとバス
※ 写真(特記以外)・文 : バスグラフィック編集部

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