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「かわさきのりものフェスタ」に「バスギア ターミナル」が出展!

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2025年11月22日に神奈川県川崎市のスポーツ・文化総合センター「カルッツかわさき」、隣接する富士見公園、川崎競輪場の3つの会場を使用し、「かわさきのりものフェスタ ~第2回あつまれのりものマスターズ~」が開催され、『バスグラフィック』とコラボレーションしている「バスギア ターミナル」がブース初出展をしました。
その様子を含め、どのようなイベントなのかを見ていくことにしましょう!

ファミリーで大盛況! 「バスギア ターミナル」のブース

「かわさきのりものフェスタ ~あつまれのりものマスターズ~」は、2024年から年に1回開催されている、バス、電車、飛行機、タクシー、コミュニティバス、リニア中央新幹線など、さまざまな乗り物を通じて、楽しみながら公共交通に触れて学ぶことができるイベントです。
近年、公共交通は担(にな)い手不足による路線バスの減便などが課題となっており、持続可能な社会を目指し、公共交通を使ったり、乗り物を好きになったりして、交通を支えてほしいとの願いで交通に関わる事業者が集まり、楽しみながら乗り物のことを学べるのが特徴です。
なお、今回の来場者数は概算で1万5千人とのことでした。

求人広告代理店のアイデムコーポレーションでは、バス運転手総合サイト「バスギア ターミナル」を運営し、優良バス会社への就職を加速させるバス運転手合同企業説明会「バスギア エキスポ」を各地で開催しています。
同社は今回初出展し、「カルッツかわさき」の屋内にてブースを展開。
おもに未就学児を対象としたゲームコンテンツを2つ用意しましたが、ファミリー層の来場が特に多いイベントであるだけに、小さな子どもを連れた多くの家族連れが訪れ、ブース前に長蛇の行列ができるなど大盛況でした。

アイデムコーポレーションがブースで展開したコンテンツの1つが「バス積み」。
ボール紙でできたさまざまなサイズのかわいらしいバスを模したボックスを積み上げていくという簡単な内容のゲームです。
シンプルさも相まって、小さな子どもたちから大人気で、開場時間中、途切れることなく夢中になってボックスを積み上げ行く姿が見られました。
用意してあるボックスを全部積み上げても、途中で崩れてしまっても、ゲームが終わると参加賞として全員にお菓子がもらえました。

もう1つのコンテンツが「バス釣り」です。
乗り物の「バス」と魚のブラックバスの略称である「バス」を掛け合わせたユニークなネーミングの釣りゲームです。
生け簀(いけす)を模した布製バスケットに、クリップを付けた「バス」を泳がせ、それを糸の先にマグネットが付いた釣りざおで釣り上げるゲームです。
このゲームも子どもたちが取り組みやすいシンプルな内容で好評を博し、参加賞として全員にお菓子がもらえました。

アイデムコーポレーションでは、来場した子どもたちに「バスギア ターミナル」の塗り絵も配布するなどしてバスに関心を持ってもらうとともに、親世代にも「バスギア ターミナル」をはじめとした事業の周知を図っていました。

バス関連の出展は?

「かわさきのりものフェスタ~第2回あつまれのりものマスターズ~」で、バス関連の出展はおもに屋外の富士見公園内で開催されました。
今回のバス事業者の出展は川崎市に縁のある3社局で、まず紹介するのが川崎市交通局(川崎市営バス)。
「市バスと綱引き」というコンテンツで、会場に持ってきて停めてある2016年式の大型ノンステップ路線バスいすゞエルガQPG-LV290Q1、局番S-1891(川崎200か1638)と整理券を入手した来場者が綱引きを行いました。
全長11.13mのロングボディの巨体は約10tあり、職員のサポートを得ながら大勢の子どもたちが力を合わせ、決められた位置までバスを引っ張っていました。

つづいて紹介する2つ目の出展バス事業者は川崎鶴見臨港バス。
同社は車両展示と物販を行いました。
車両展示については「臨港バス最新モビリティ大集合!」というテーマで大型ノンステップ路線バスとオンデマンドバスの2台を展示しました。
まず、大型ノンステップ路線バスの方は、2024年式の三菱ふそうエアロスター2PG-MP38FMで、浜川崎営業所に所属する社番3H695(川崎230あ・695)ですが、「川崎鶴見臨港バス×元祖ニュータンタンメン本舗」のコラボラッピング仕様となっていることが大きな特徴です。

この車両は、川崎鶴見臨港バス88周年を記念し、川崎のソウルフードであるタンタンメンの専門チェーン店「元祖ニュータンタンメン本舗」とのコラボレーション企画として、双方の公式キャラクターである「りんたん」と「にゅーたん」が車体に描かれています。
2025年11月から営業運行を開始したばかりのラッピングバスです。

つぎに紹介する川崎鶴見臨港バスの車両は、オンデマンドバス「のるーとKAWASAKI」用の小型バスで、2024年式の日産キャラバン3BA-KS4E26、社番5001(川崎230あ5001)です。
オンデマンドバスとは、決まった運行ルートや時刻表のない予約型の乗合バスです。
利用する場合は、スマートフォンの無料通信アプリケーション“LINE”(ライン)や専用アプリ、電話連絡などで、運行エリア内に決められた52カ所のポイントの中から乗降地を指定し、乗車する日時を予約します。
すると、AI(Artificial Intelligence:人工知能)がその予約に応じた効率的なルートを選択し、運行されます。
集合型運行のためリーズナブルで、予約制のため必ず着席することができ、都合の良い時間に専用の乗降場所から利用できるメリットがあります。
なお、「のるーとKAWASAKI」は川崎市と川崎鶴見臨港バスが2026年3月31日まで行っている実証実験になります。

川崎鶴見臨港バスでは物販ブースも設けて、同社グッズや中古部品などの販売を行い、開催時間中、常に盛り上がっていました。

最後の3つ目に紹介するバス事業者の出展は東急バスです。
同社はおもに車両展示を行いました。
展示した車両は1台で「安全運転訓練車」です。
この車両は西日本車体工業(西工)製ボディを架装した2007年式の日産ディーゼル・スペースランナーRA PKG-RA274KAN大型ノンステップ路線バスをベースにした車両で、当初から運転訓練車として高津営業所に導入されました。
社番はTA8730、登録ナンバーは「川崎200は・227」ですが、営業運転を行わないため、自家用の白ナンバーとなっています。
車内には運転手の訓練に使用される各種機器を装備していますが、印象的な装備としては、安全運転と経済運転を学ぶことができる燃料目視シリンダーが挙げられます。

東急バスでも車両展示のほかにテントによるブースを設けて、運転手・整備士の採用PRを中心にした展示やパンフレット類の配布などを行っていました。

会場内でのバス展示の中でも、熱い視線を集めていたのが川崎市自動運転実装協議会の小型自動運転バスの展示です。
少子高齢化や人手不足による路線バス減便をふまえ、川崎市では持続可能な地域交通実現のため、都市部における自動運転バスで特定条件下にて完全自動運転を行えるレベル4(L4)実装を目指して実証実験を行っています。
会場では現在、実証実験に使用している中華人民共和国のメーカーBYDの2024年式小型ノンステップ電気EV(Electric Vehicle:電気自動車)バスJ6 2.0(ジェイシックス・ニーテンゼロ)を展示しました。

川崎市の自動運転バス実証運行は、2024年から川崎鶴見臨港バスをはじめとする企業と協業して行っています。
中型バスとして、自動運転システム開発企業Tier IV(ティアフォー)のシステムを装備した“Minibus 2.0”(ミニバス2.0)という呼び名で、BYD J6 2.0を使用。
運行区間は京浜急行電鉄および東京モノレールの天空橋(てんくうばし)駅と京浜急行電鉄の大師橋(だいしばし)駅を結ぶ路線で、基本的に平日の1日あたり5往復となっています。
今回のイベントでは「自動運転バス車内体験!」と銘打ち、車内を開放。
家族連れを中心に様々な機器やモニターが備え付けられた車両を興味深く見学していました。

神奈川県バス協会もブースを出展。
ポスターやパンフレットなどで今後開催予定のバスイベントやバス運転手募集を紹介していました。
12月13日に「バスギア エキスポ」と神奈川県バス協会がコラボレーションし、横浜市のラジオ日本 ラジアントホールで開催予定の「神奈川県バス会社 バス乗務員募集 会社説明会」についても大きく紹介していました。

そのほかの乗り物関係の出展は??

バス以外にも「かわさきのりものフェスタ ~第2回あつまれのりものマスターズ~」には、さまざまな乗り物の事業者がブースを出展しましたので、まとめて見ていくことにしましょう。
まずは、バスの仲間とも言えるタクシーのブースから紹介します。
神奈川県タクシー協会神奈川支部では、「子ども免許証をつくってタクシーと記念撮影!」コーナーを中心としたコンテンツを展開。
黒や紺といった塗装が大多数の中、比較的珍しいとも言える白いトヨタJPN TAXI(ジャパンタクシー)を展示していました。
こちらもブースの前はファミリーの長蛇の列でした。

京浜急行電鉄(京急電鉄)は、屋外に京急ミニ電車と京急グッズ販売のブースを展開。
線路の幅が127mmである5インチゲージの乗用鉄道模型の京急新1000形電車が多くの家族連れを乗せて活躍していました。

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、「カルッツかわさき」の屋内にてブースを展開。
線路に落ちた物を拾うマジックハンド体験を有料で行いましたが、体験後にはもれなくJR南武線川崎駅ホームで以前流れていた川崎市歌モチーフの発車メロディの非売品カプセルトイがもらえました。
このほか、「帰宅困難者対策」および「JR東日本なるほどQ&A」のパネル展示を行いました。

東海旅客鉄道(JR東海)は、開発を進めている磁気浮上式リニアモーターカー「超電導リニア」のコーナーを設け、多くの来場者から注目を集めていました。

京三製作所は横浜市鶴見区に本社を構える交通信号機、交通管理システム、ホーム安全設備、電力変換システムを製造するメーカーです。
同社では交通信号機を模したじゃんけん大会や、「パタパタ」などの通称を持ち、かつては鉄道の駅・ホームや空港などでよく見かけたフラップ式旅客案内装置の操作体験などを行い、ブース前には長蛇の列ができました。

川崎市立川崎総合科学高等学校定時制は、鉄道研究会が縮尺1/150のNゲージ鉄道模型を出展しました。
デスクの上に展開したエンドレスレール上を川崎にまつわる様々な車両が走行しましたが、既製品のパワーパックコントローラー(運転装置)を実物の鉄道車両の運転台のように装飾し、子どもたちに運転体験をさせていたことから、人波が途絶えることのない大人気の出展の1つでした。

川崎市と羽田空港(東京国際空港)は地理的に近いこともあり、「かわさきのりものフェスタ ~第2回あつまれのりものマスターズ~」には航空会社も出展しました。
日本航空(JAL)は整理券を配り「JAL折り紙ヒコーキ教室」を開催。
開場とともに日本航空のブースへ直行する家族連れが多く、人気の高さがうかがえました。
このほか、制服着用体験もあり、我が子の「晴れ姿」を熱心に撮影している親の姿が散見されました。

JALとともに人気を博したのが全日本空輸(ANA)のブースで、「ANAのお仕事体験ブース」を展開。
こちらもANAの子ども用制服に身を包んだ子どもたちが記念撮影などに臨んでいました。

羽田空港広報連絡会は羽田空港紹介ブースを展開しました。
多くの来場者が熱心に羽田空港を詳しく紹介したパネル展示を見ていました。

屋外の出展ではバス以外にも様々な車両を展示していたことが、「かわさきのりものフェスタ ~第2回あつまれのりものマスターズ~」の大きな特徴です。
「クロネコヤマトの宅急便」でおなじみのヤマト運輸は、子ども用の制服を用意し、EV配送トラック「日野デュトロZ(ズィー)EV」の運転席に着席して記念撮影をすることができました。
また、ヤマトグループのキャラクター「クロネコ」「シロネコ」と一緒に記念撮影をすることもでき、用意された整理券は午前中で配布し終えてしまうほどの人気でした。

神奈川トヨタ自動車では、歩行領域のモビリティ“C⁺walk”(シーウォーク)の試乗体験を行いました。
立ち乗り用と座り乗り用があり、出展者がフォローすることにより大人だけでなく、子どもたちも試乗体験を行うことができました。

神奈川トヨタ自動車では、トヨタの改造福祉車両「ウェルキャブ」シリーズの展示も行いました。
車イスのまま乗車できるリフトタイプのトヨタ・ハイエースとスロープタイプのトヨタ・ノアを並べ、実際に車イスを使っての乗降を体験することもできました。

日産神奈川販売のブースでは、クロスオーバーSUV(Sport utility vehicle:スポーツ用多目的車)型のBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリー式電気自動車)「日産アリア」を展示し、スマートフォンの充電装置などに給電する実演を行いました。

ウエインズトヨタ神奈川では、トヨタ・クラウンFCEVを展示。
トヨタ・クラウン セダンをベースにしたFCEV(Fuel Cell Electric Vehicle:燃料電池式電気自動車)で、水素をエネルギー源にして発電し、モーターで走行するため、環境負荷物質を排出せず、燃料の充填(じゅうてん)時間も短く、走行距離が長いなどの特徴があります。

この他の屋外の出展は以下のとおりです。
1. ニコル・カーズは、川崎市に本社を構えるドイツの自動車メーカーBMWとMINIの販売およびサービスを提供している企業で、子どもたちに向けたメカニックなりきり撮影会を実施。
2. 半導体・電子部品専門商社の岡谷エレクトロニクスは、ブース前に設けたレーンを歩くと3D-LiDAR(スリーディ・ライダー:Three Dimensions-Light Detection And Ranging)により瞬時に身長を図る体験を実施。LiDARは自動運転バスにも欠かせない技術です。
3. 木下アビエルは、神奈川県を拠点とする卓球チームで、卓球の体験とバルーンのプレゼントを行いました。
4. JKA(Japan Keirin Autorace foundation)は、公営競技の競輪とオートレースを統括する公益法人で、事業紹介のブースと“VR KEIRIN GRAND PRI”(VR競輪グランプリ)のゲームを展開しました。

一方、屋内のこのほかの出展は以下のとおりです。
5. 公共交通機関の最適経路の検索アプリケーション「駅すぱあと」でおなじみのヴァル研究所は、手で転がしたバスのミニカーを決められたゾーン内に止めるゲーム「バスピタ★チャレンジ」を行いました。
6. トヨタグループの部品メーカー・アイシンは、決められたエリア内で事前予約により運行するデマンド型交通の「チョイソコ」をPRするため、「チョイソコかわさき」のペーパークラフト教室を開催。
7. 自動車部品や電子部品などを製造・販売する総合部品メーカーNOK(エヌオーケー)は特産品などの物販ブースを展開しました。
8. 神奈川県理学療法士会のブースでは理学療法士による「からだの健康チェック」を行いました。

※ 取材協力 : バスギアターミナル
※ 写真(特記以外)・文 : バスグラフィック編集部

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