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密着!横浜市営バス

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1日に約33万人が利用する横浜市民の足「横浜市営バス」。クリーム色の車体に青いラインのバスは、市民でなくても横浜を訪れたことのある人ならおなじみでしょう。そのバスを動かす乗務員の仕事は、実際どんなものなのでしょうか。1人のベテラン乗務員さんの仕事ぶりを、2回に分けてお届けします。

横浜市営バスで一番乗客の多い「41系統」

ある日の朝7時過ぎ。JR・横浜市営地下鉄の新横浜駅からほど近い港北営業所(横浜市港北区)の一角では、朝の日差しの中、1人の乗務員さんが今日の運行に向けてバスの点検作業に勤しんでいました。交通局に入局して18年目、バス運転歴は20年超というベテランドライバーの永沼康明さんです。

この日永沼さんが運転するのは、新横浜駅とJR鶴見駅、そしてJR・市営地下鉄の中山駅がおもなターミナルの「41系統」。合計で平日1日あたり340本が走る横浜市営バスの主要路線です。全線の1日あたり乗車人員は1万6614人(2016年度)と、市営バス全線で最多を誇ります。きょうは7時55分に営業所を回送として出発し、新横浜駅8時02分から営業運転に入るダイヤです。

営業所を出る時刻の30分以上前には出勤するという永沼さん。乗務員は営業所に出勤すると、まず事務所内で「出勤登録」を行います。その後、運賃箱にセットする金庫を持って当日乗務するバスへ。横浜市営バスは、基本的には乗務員が毎回同じバスを運転する「担当者制」ではありませんが、担当車両が固定されている人もいるそうです。

出発前の点検はこんなところもチェック

広い敷地にバスがズラリと並ぶ営業所内。乗務するバスに到着すると、運賃箱に金庫をセットし、車両の点検を始めます。

タイヤは点検用のハンマーを使ってホイールのナットの具合を確認。「ひびがあると鈍い音になるのでわかるんです」と永沼さん。エンジンルームの点検では、おもにファンベルトの張り具合や損傷がないかなどを入念に確かめます。

これらの点を確認しつつ、永沼さんは車体の下にも視線を送りながらバスの周囲を回ります。これは、オイル漏れなどがないかどうかを確認するため。安全で安定した運行のためには、出発前にあらゆる点を確認しておくことが必要なのです。

車内にもさまざまなチェックポイントがあります。中扉にある車いす用のスロープがスムーズに引き出せるかどうか、そして車いす搭載位置のシートが問題なく畳めるかどうかも毎回確認。そして、バスを運転するうえで非常に重要なミラー類のチェックも欠かせません。運転ポジションから車内後方をしっかり視認できるかどうか、念入りに調整します。

出発前の点呼はどんな内容?

点検を終えると一度事務所に戻り、点検した項目を点検票に記入。そして、出発前の点呼を受けます。

点呼では、当日乗務する路線の注意事項などを確認します。この日は休日でしたが、41系統が走る道路では工事が続く区間があるといいます。永沼さん、そして点呼を行う運行管理担当者の目は真剣です。

「いつもながらの安全運行、歩行者、自転車、車内点検をお願いします。工事の行われている区間がいくつもありますので、注意をお願いいたします。では、行ってらっしゃい!」

いよいよ出発。7時55分、まずは「回送」として、きょうの運行のスタート地点である新横浜駅に向かいます。駅へは営業所から右折で出庫。左右を注意深く確認し、永沼さんがハンドルを握るバスは片側3車線の大きな通りを新横浜駅へと向かって走り出しました。


(2回目へ続く)


(文・編集:小佐野カゲトシ / 写真:伊藤岳志)

※本記事は2018年10月3日発刊の『バスグラフィック』Vol.36の掲載内容を再編集したものです。

取材:横浜市営交通局

公式サイトリンク:https://www.city.yokohama.lg.jp/kotsu/

取材&記事提供:バスグラフィック

https://www.neko.co.jp/magazine/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF-vol-36

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