やりがいは?難しさは?最高級の「黒いはとバス」ピアニシモⅢの乗務員に聞いてみた!
お客さまからの感謝が一番のやりがい
―バス乗務員の仕事でもっともやりがいを感じるのはどんな時でしょうか?
お客さまから感謝の言葉を頂くときです。
―逆に、一番苦労されるのはどんな時でしょうか?
狭い道や入りにくい駐車場など、一歩間違えば事故につながるようなところで運転しなければならない時です。
―乗務中にもっとも気を遣う部分はどんなところでしょうか?
どんなバスの運行も安全第一ですので、交通事故にならないように気を遣います。
カーナビのない時代は大変だった…
―バス乗務員になってから、慣れるのにもっとも大変だったことは何でしょうか?
私が運転士になったばかりの頃は、カーナビゲーションシステムも携帯電話もありませんでしたので、道を覚えることが一番大変でした。運転士が2人で乗務するような長距離運行の場合で、ハンドルを握っていない時でも道を覚えようと必死でした。今は携帯電話で簡単に地図を調べられるようになり、その点は楽になりました。
―バスの車両について、メーカーの違いや新型と旧型の違いなどによって、運転や扱いが異なって苦労することはありますか?
たとえ同じ車種でもクラッチとブレーキはそれぞれクセがあります。人間と一緒でバスそれぞれにも個性があるので、慣れるまでは気を遣います。
「最上級」の期待を裏切らない運転を
―はとバスのフラッグシップである「ピアニシモⅢ」に乗務する際、特に気を遣っているところはありますか?
「ピアニシモⅢ」だからといって「特別に」気を遣うということはありませんが、最上級バスでの旅行には、運転にも当然レベルの高いものを期待されていると思いますので、期待を裏切らないような優しい運転をしていきたいと思います。
―最後に、バスを利用するお客さまに対して、どのような思いで仕事をしていますか?
当たり前の話ですが、「お客さまからご料金をいただいて初めて仕事ができる」ということを意識して、感謝の思いを忘れないようにしています。
乗務員は「接客業」の意識を持って
このほか、はとバスの乗務員に求められる資質と「乗務のスタイル」について、はとバスに聞いてみました。
●乗務員に求める資質は?
まずは心身ともに健康な方。バスを運転するということは「物を運んでいる」のではなく「お客さまに乗っていただいている」という当然のことをきちんと理解できる方。乗務員は「接客業」であるという意識をきちんと持っていることが一番大切とのことです。
●乗務のスタイル
ツアーによって乗務の流れは全く異なります。都内の定期観光もあれば、郊外へのバスツアー、修学旅行などにも対応します。担当する車両はありますが、出勤や休みの関係で必ずしも同じ車両に乗務するとは限りません。
いかがだったでしょうか。最上級バスを運転する技術と心配りとプライドを兼ね備えたトップドライバーの姿、ぜひ目標にしたいところですね。バス乗務員に憧れる皆さんも、バスギアを通じて乗務員として就職し、いずれ山本さんのようなトップドライバーを目指して下さい!
(文・編集:小佐野カゲトシ / 写真:伊藤岳志)
※本記事は2014年7月3日発刊の『バスグラフィック』Vol.21の掲載内容を再編集したものです。この記事をシェアしよう!
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