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京成バスに国産新型ハイブリッド連節バス登場! 後編

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『バスグラフィック』誌面や「バスギアターミナル」のWEBコンテンツ、YouTubeの小誌公式チャンネル「バスグラフィックTV」では、いすゞ自動車と日野自動車が共同開発し、2019年に5月27日に発表され、2020年より各事業者に導入が始まった国産新型ハイブリッド連節バスを紹介してきました。今春、東京都東部・千葉県北西部に路線網を展開する京成バスに日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスKX525 Z1が2台導入されたことから、前編と後編に分け、じっくりと紹介していますが、後編では車内をご覧にいれます。

■ 前車体から後車体まで続く長いノンステップエリア

京成バスの新都心営業所には、現在稼働中のメルセデス・ベンツ・シターロG連節バスが所属していますが、今春、そこへ国産新型ハイブリッド連節バスの日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスKX525 Z1が2台導入されました。2台はともに同じ仕様で、基本的には内外装ともカタログ仕様に準拠しています。社番4001(習志野230あ4001)と社番4002(習志野230あ4002)がありますが、今回は前者を例に車内を見ていくことにします。前車体前方から後車体後方を眺めると、後車体の後扉付近まで長いノンステップエリアとなっていることが分かります。座席は基本的に前向き座席で構成されており、タイヤハウス(タイヤの収納部分)上にあるものは一部が後ろ向き座席となっています。横向き座席はありません。運転席側の前輪タイヤハウス直後にある4つの1人掛け座席ははね上げ式となっており、はね上げると2台分の車イススペースとなります。中扉直前の床面には反転式スロープがあります。

■ 1人掛けか2人掛けか……事業者によって異なる後車体前方2席

続いて、後車体を前方から後方にかけて見てみることにします。後扉の直後から段上げ構造となりますが、そこまでは前車体から続く長いノンステップエリアとなっています。後扉直前の床面にはもともと反転式スロープは装備されていません。ノンステップエリアの運転席側の座席は全て2人掛けの前向き座席となっていますが、カタログ仕様では前から2席が1人掛けの前向き座席となり、事業者の選択よって2人掛けか1人掛けかの違いが見られます。後扉以降は段上げとなり、最後部座席手前まで2人掛けの座席が設けられていますが、最後部座席は扉側に機器箱があることから3人掛けとなっています。後車体最後部座席の直前の座席とその手前の座席は向かい合わせの関係となっています。

■ 運転席と各種の安全装備

運転席は、ステアリングホイール(ハンドル)、メータークラスター(計器盤)類のデザインが、日野ブルーリボン ハイブリッドと同様で、メータパネルはスポーティな印象です。前車体に中扉、後車体に後扉があるため、ステアリングホイール右に次停車表示灯が2つあります。運転席脇に設けられているスイッチボックスも前扉、中扉、後扉の3つの扉スイッチがあります。また、スイッチボックス脇には EDSS(Emergency Driving Stop System:ドライバー異常時対応システム)の非常ボタンが備え付けられています。体調の急変などで運転者に異常が見られた場合などにEDSSのボタンが押されると、軽微制動が始まり、車内外に音と光で異常を知らせながら停止制動がかかって停車するシステムです。変速機は7速AMT(Automated Manual Transmission:自動変速マニュアルトランスミッション)です。

EDSSの非常ボタンは客席用のものとして、運転席直後の仕切りにも備え付けられています。また、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策として、運転席横にビニールカーテンを備えているほか、車内は抗菌抗ウイルスコーティングを施工しています。客席用EDSSの非常ボタンは後車体最前部の運転席側ピラー(窓柱)にも備え付けられており、非常時に乗務員と会話することができるインターホンも取り付けられています。

今回、国産新型ハイブリッド連節バスの日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスKX525 Z1が導入されたことにともない、これまで運行してきているルセデス・ベンツ・シターロG連節バスと装備や操作性の違いがあることから、乗務員には改めて訓練・習熟が行われました。スイッチ類の配置の確認、ミラーやモニター類の確認のほか、全幅やステアリングホイールの取り回しなどの習熟・訓練にポイントが置かれました。

※ 協力:京成バス株式会社
※ 文・写真 : バスグラフィック編集部(宇佐美健太郎)
※ 本項に掲載の車両写真は記事掲載を条件に事業者の特別な許可を得て撮影したものです。掲載車両の営業所・車庫内での撮影要望や運行状況などのお問い合わせを事業者へ行わないようお願い申し上げます。

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