優良バス会社が集結!バス会社への就職を加速させる合同企業説明会『バスギアエキスポ』 優良バス会社が集結!バス会社への就職を加速させる合同企業説明会『バスギアエキスポ』 優良バス会社が集結!バス会社への就職を加速させる合同企業説明会『バスギアエキスポ』

運転士だけがバスのプロじゃない!
ジェイアール東海バスで整備士として働く「車両係」のお仕事を調査しました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

中部地方発着の高速バスを運行するジェイアール東海バス株式会社。
快適・安心な旅のため、徹底した安全運転をしている乗務員さん。その姿は、同社のバスを利用したことがある方ならきっと印象に残っているはず。
しかしながら、JR東海バスの安全を支えているのは乗務員さんだけではないんです。
ほかにも、バス車両の整備を行う重要ポジション「車両係」という職種があるとのこと。
普段はめったに見られないそのお仕事を調査するため、愛知県名古屋市にあるJR東海バス名古屋支店を特別に見学させていただきました。

名古屋支店を訪れた際に印象的なのが、バス車両がずらりと並ぶ整備工場。
この整備工場が、車両係の皆さんの職場です。

1日の仕事はここから!車両係の朝礼風景

朝礼中のようです。早速、お話を聞いてみましょう!
お話を伺ったのは…

松本さん(1997年入社)

職場では…
整備士として入社。現場での経験を積み、現在は助役に。
管理者として部門全般の確認作業や取りまとめを行っているほか、時にはサポートとして整備の現場に入ることも。

休日は…
お子様のサッカーを応援しに行ったり、自身も趣味のランニングをしているそう。(15km走ることもある本格派のようです!)

おはようございます。
朝礼では皆さんで表のようなものを見ながら話し合いをされていますが…

松本さん
この表は、バス整備の予定表のようなものです。だれが・どの車両の・どんな整備をするのか、毎朝確認しています。

役割分担の確認ですね!
…それにしては、細かい数字なども沢山書かれた難しい表にも思えます。

松本さん
バスの整備にはいくつか種類があって、頻繁に行う定期点検、その中でも車検と呼ばれる1年に1回の点検のほか、異変があったときに急遽行う臨時検査があります。
検査項目が決まっている定期点検は入社後1年半の研修でマスターしていくため全員で行うのですが、臨時検査はベテラン社員が行っています。

臨時検査にはより高度な技術が必要、ということでしょうか。

松本さん
技術ももちろんですが、例えば乗務員から「走行時に異音がする」とだけ報告を受けたときに、車両のどの箇所が原因になっているのか特定するのはすごく難しいんです。
より早く効率的に原因を特定して直すには、やはり経験が必要ですね。

なるほど。
長年バス車両に向き合ってきた整備士さんならではの気づきがあるんですね。

松本さん
しっかりと教育体制を整えているとはいえ、マニュアルだけでは対応できない、様々なケースが起こりうるのが整備のお仕事です。
経験だけでなく、それを活かすために興味を持って取り組む姿勢が大切ですね。
臨時検査をできるようになるため頑張っている若手を見ていると、積極的に質問をしてくれたり、自分なりの意見を言ってくれたり、成長しているなあと感じます。

JR東海バス《車両係の整備業務》


頻度の高い点検から順に習得していきます。
朝礼中に皆さんが見ていた表には、車両ごとにどの点検なのか・誰が担当するのか記載されていました。

お仕事中の社員の方にインタビュー!

朝礼が終わり、それぞれの持ち場についての整備業務が始まりました。
大型車両ということもあり、部品も大きく大迫力です!

お仕事中の社員の方に本音を聞いてみましょう!
お話を伺ったのは…

青木さん(2010年入社)

職場では…
中途入社。
以前はディーラーで整備士をしていたものの、製造業へ転職。
やはり整備士の仕事がしたい!と思い入社したのがJR東海バスだったそう。
ベテラン整備士さんとして、後輩から頼りにされている先輩です。

休日は…
自動車でのジムカーナ(モータースポーツ)に熱中!公私ともに自動車に触れている、大のクルマ好きなようです。

青木さんだけでなく、社内には整備士・乗務員ともに乗り物好きが多く社内のバイク好きが集まってツーリングすることもあるんだとか。

体力が必要なイメージがある自動車整備士。
扱う部品も大きいバス整備士となると、力仕事というイメージもあります。

青木さん
やはり体力は必要です。
お昼休みには体力温存のため食後に昼寝をしている社員もいますね。
でも、車体が大きければ大きいほど力が必要、というわけでもなかったりします。
大きな部品を動かすには、力というよりコツが重要なんです。
なので、圧倒的に体力のあるはずの若手が苦戦する作業を、慣れたベテラン社員があっさりとこなしてしまうこともあります。
新人の頃はどうしても力任せになってしまいがちですが、経験を積むうちに体力の消耗は抑えられてきたように感じます。
とはいえ、経験を積んだ社員でも疲れはもちろん感じるので、次の日の仕事に備えてしっかり休むようにしています。
残業が少ないので、心も体もリフレッシュする時間が取れるのはありがたいですね!

オンオフをしっかり切り替えられる環境だからこそ、次の日も頑張れるんですね。
ベテランの青木さんから見て、後輩社員の皆さんの働きぶりはいかがですか?

青木さん
実は最近、ひとりひとりの負担を減らすために作業分担の方法が見直され、以前は後輩たちに任せきりだった定期検査や車検をベテラン社員も一緒に行なうことになりました。
それに伴って後輩の育ち具合は間近で感じられるようになりましたね。
「できることを増やしたい!」という姿勢の後輩が多いので、積極的にアドバイスするようにしています。

最後に、整備士歴の長い青木さんがやりがいを感じる瞬間を教えてください。

青木さん
やはり、バスを定刻通りに出発させられたときでしょうか。
日常的に点検しているとはいえ、乗務員が出発直前の目視点検で不具合を発見することもあります。
短い時間の中でしっかりと直して、バスを送り出せたときは達成感がありますね。
それから、整備のプロならではの目線で異変を発見できたときもやりがいを感じます。
乗務員や清掃員さんが気づくような異変もありますが、触ったり叩いたりしたときに状態がわかるのは整備士だけですから。プロの仕事として誇りをもって取り組んでいます。

これも車両部門のお仕事のひとつ!「車両運用」業務

昼休みの時間になり、皆さんは休憩室に入られるそう。
車庫を離れて社屋に向かっていると、事務作業を行う社員の皆さんの姿が!
お話を聞いてみると、ここでのお仕事も車両係と同部門のお仕事とのこと。

お話を伺ったのは…

木戸さん(2004年入社)

職場では…
専門学校で自動車整備を学んだ後、新卒入社。「車両運用」業務は8年目。
自身の業務だけでなく、これから指導する後輩が業務を習得しやすい環境・体制づくりにも取り組んでいます。

休日は…
自宅でのんびり過ごすことが多いとのこと。

デスク上のPCや書類を見ると、とても整備とは同部門に見えませんが…
どのようなお仕事をされているのでしょうか。

木戸さん
整備士として経験を積んだ後は、デスク業務を行うようになります。
それまで自分が行っていた整備業務について、どの車両がいつどんな検査を行うのか計画を立てる業務です。
そのほかにも、修理などに必要な外注業者とのやり取りなども行いますが、メインはどのバスがどの路線を走るのか決める「車両運用」という業務です。
配車と呼ばれることもありますね。

バス運行全体の指揮をとるようなお仕事ですね!
整備士としての経験は活かせるのでしょうか?

木戸さん
バスの運行スケジュールを組む際には、1ヶ月点検・3ヶ月点検…と決まった頻度で行う整備のスケジュールを考慮しなければいけません。
であれば、整備の現場を把握している部門が整備計画と一緒に行なってしまったほうが効率的です。
そのためJR東海バスでは、整備士として経験を積んできた社員が車両運用を行っています。

車両運用は一見、整備とはかけ離れた事務仕事のように見えますが、実際は深く関係しあっている業務なんですね。

木戸さん
ずっと机に向かっている仕事ではなく、現場に行き車両の状態を確認したり、業者さんや整備士と連携することも多く、車両に関わること全般を見ることができる立場です。

車両係(整備士)からスタートする車両部門は、まさに「バスのプロ」として責任のあるお仕事へステップアップしていく職種でした。

JR東海バス《車両部門でのキャリアアップ》


車両係・車両技術係:整備業務を行います。
車両技術主任:整備業務に加えて、車両運用業務を行います。国家資格である自動車検査員を取得します。
助役:責任者として車両部門全体をまとめます。

若手社員にインタビュー!

業務の合間に、若手社員のおふたりにもインタビューしました。

佐々木さん(2010年入社)

職場では…
自動車整備の専門学校を卒業後、新卒入社。
臨時検査を担当しているほか、定期検査を一緒に行なう後輩たちの指導も。

休日は…
2歳のお子様と公園へ。
今後は、保育園や小学校の行事にもお休みをとって参加するつもりとのこと。

星野さん(2019年入社)

職場では…
工業高校卒業後、整備士未経験で新卒入社。
入社3年目になり、仕事の幅が増えたのを日々感じられています。

休日は…
友人と野球!仕事でもプライベートでも身体を動かすのが好き、ということでアクティブな休日を過ごしています。

新卒入社のおふたりは学生時代の就職活動で入社を決められていますが、やはりバス車両へのあこがれがあったのでしょうか。

佐々木さん
正直、バスという選択肢は意識していませんでしたね。
自動車メーカー直営の専門学校で整備を学んでいたので、ディーラーの整備士になるのが一般的な進路でした。
自分も、大手メーカーやディーラーへの就職を検討していたのですが、社風が合わないような気がしていて…。働きやすく、雰囲気の良い他の企業はないか探していたときに偶然見つけたのがJR東海バスでした。
バス車両の整備をやりたい、というよりは会社の魅力が入社の決め手でしたね。

星野さん
僕は両親がバス関係の仕事をしていたので、他の人よりもバスを身近に感じていたとは思います。
ただ、バス業界を目指していたわけではなかったですね。
工業高校の授業で学んだことの中で、自動車についての専門分野に特に興味をもって、それを活かせる仕事を探し始めたんです。
自動車業界の仕事は沢山ありますが、仕事探しをしているうちにやっぱり自分の中で親しみがあるバスを選びました。
製造業への就職が多い工業高校の中で、バス整備士はかなり珍しい選択だったと思います。

ご自身の働き方や興味のあることをじっくり考えた上で、JR東海バスの車両係にたどりついたんですね。
おふたりとも同じ分野を学んだ皆さんとは異なる道を選んでいます。
周囲からの反応はいかがでしょうか。

星野さん
バスは世間一般の人からすると特別なイメージがあるみたいで、「すごい!」と言われることはありますね。
専門学校へ進学した友達の中には、ディーラーで整備士をしている人もいます。
彼らにとってバス車両は知らない世界なので興味を持ってくれますが、僕にとっては普通車のほうが未知の世界なので、お互いに話を聞いていて新鮮です。
普通車の話を聞いた上で、やっぱりバス整備って面白い!と改めて思うことも多いですね。

佐々木さん
確かに、同じ整備士として働く仲間と話すのは楽しいです。
専門学校のときの同級生と話していても、お互いに「普通車ではそんなことがあるんだ」「バスではそんなことがあるんだ」と驚きながら技術的な話をしたりします。
社風が入社の決め手でしたが、スケールの大きなバス整備は友人や家族に自慢できる仕事だと思います。

同業者の皆さんと社内の雰囲気や働き方についてお話することはありますか?

星野さん
友達からよく「いいなあ」と言われるのは社員同士の関係性です。
上司・先輩はもちろん頼りになるのですが、分け隔てなく話せるので上下関係はあまり感じません。人数が少ない分しがらみが少ないのかもしれません。
友達同士で集まると「いやな先輩がいる」といった愚痴も出てきたりするので、そんな話がない職場として羨ましがられています。

佐々木さん
定休日のある会社は、かえって休みたいときには休みづらいという話は聞きます。
友人はお客さんのクルマを扱うディーラーの整備士が多いので、土日は忙しそうです。
JR東海バスは毎日稼働していて一見大変そうに思われがちですが、決まった休日がない分、かえって休みたいときに休める、自由度の高い働き方ができると思います。
子どものために土日に休みたい、といった要望が通ることは他社で働く友人にも自慢できますし、家族にも喜ばれています。

星野さん
残業についても、自分の希望を優先してくれますよね!
バイクの免許を取りに自動車学校に通っているのですが、「今日は教習があるので」と伝えて定時ぴったりで帰れるようにしてもらっています。
他のメンバーはまだ残っているのに…といった空気がないのはありがたいです。

佐々木さん
自分でキリのいいところまで終わらせたらすぐ帰るようにしているので、普段から残業は少ないです。
上司の顔色をうかがって残るということはないので、そのあたりもフラットな関係性が表れているかもしれませんね。

佐々木さんが入社理由としても挙げられていた社風が、働きやすさにも繋がっているんですね!
最後に、今後の目標として掲げていることがあれば教えてください。

星野さん
臨時検査をできるようになること、国家資格の「自動車検査員」の取得が目標です。
この2年でさまざまなケースを経験して、自分で考えて動けることも多くなってきました。
臨時検査をしている先輩から事例を共有してもらうこともあるので、しっかり吸収していきたいです。

佐々木さん
同じく自動車検査員の取得を目指しながら、後輩を育成する立場としても頑張っていきたいです。
指導していた新入社員は独り立ちしたのですが、研修期間を通して教育する側の課題も感じました。
教え方や教える範囲が人それぞれ違い、どこまで覚えたらいいのかわかりづらい場面があったと思うので、誰が指導係になっても同じように学べる環境づくりを進めていきたいと考えています。

経験によって技術を身に付けていく、「職人」のようなイメージがある整備士のお仕事ですが、より学びやすい環境にするため先輩社員の皆さんは試行錯誤されているようです。
年次や役職に関わらず気軽に話せる雰囲気も、スキルアップを目指す若手社員の方にとって素晴らしい環境だと感じました。

急遽インタビューをさせていただいたにもかかわらず、ご協力いただいた皆さん。
自然体でお話いただいている中でも、社員の皆さん同士の和やかな雰囲気やお仕事への誇りを感じられました。

ジェイアール東海バス株式会社 車両係(整備士)募集中!

JR東海バスでは、新たに無資格・未経験の方の整備士採用をスタートしました。
整備士求人情報はこちら

協力:ジェイアール東海バス株式会社

ホームページリンク:https://www.jrtbinm.co.jp/recruit/index.html

バスギアリンク:https://job-gear.net/jrtokaibus

この記事をシェアしよう!

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • FaceBookのフォローは2018年2月で廃止となりました。
    フォローの代わりにぜひ「いいね!」をご活用下さい。