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ジェイアールバス関東の新旧連節バス[前編]

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前回は、この夏引退したジェイアールバス関東の高速バス、日産ディーゼル・スペースアローRA KL-RA552RBNの西日本車体工業製ハイデッカーボディS型架装車を紹介しましたが、今回もジェイアールバス関東の車両を紹介します。
ジェイアールバス関東ではさまざまなタイプの車両が活躍していますが、連節バスも活躍しています。
連節バスは2連以上の車体で構成される長大バスを指し、同社では2011年に他社から移籍導入した連節バスと2020年に新車で導入した2種類の連節バスが、福島県白河市にある白河支店に所属しています。
今回はジェイアールバス関東のこれら新旧連節バスを取り上げますが、前編では国産新型ハイブリッド連節バスを紹介します。

2例目の国産新型ハイブリッド連節バス導入事業者

2019年5月27日に国産新型ハイブリッド連節バスの製造・販売が発表されましたが、初導入事業者は横浜市交通局(横浜市営バス)で、2020年2月3日登録の日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスとなりました。
それに次ぐ導入事業者がジェイアールバス関東で、2020年4月21日登録で日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスが1台、白河支店へ導入されました。
型式はKX525Z1、車両称号はO537-20001です。

連節バス運行の理由と区間は?

そもそも、ジェイアールバス関東の連節バスはどのような目的で導入されているのでしょうか。
実は路線バスとしての運行はしておらず、特定輸送としてJR東日本総合研修センターに来訪する利用客輸送に特化した運行を行っています。
利用客の集中する時間帯は従来2台の大型バスを充当してきましたが、連節バス導入によって1台の充当とすることで、効率化と環境負荷の軽減を図りました。
利用客が集中する朝・夕方時間帯にJR東北新幹線・東北本線の新白河駅とJR東日本総合研修センターとの間を運行しています。

国産新型ハイブリッド連節バス導入の理由

2015年以降、全国各地の事業者で連節バス導入の動きが活発化しましたが、国産新型ハイブリッド連節バス登場前まではメルセデス・ベンツ・シターロG連節バスやボルグレン製ボディ架装のスカニア製連節バスといった外国製連節バス導入が主でした。
2020年から国産新型ハイブリッド連節バスの製造・販売が始まると、導入の流れは一気に国産へと変わりました。
ジェイアールバス関東でも、モーターとディーゼルエンジンを使って走行するハイブリッド車で環境負荷の軽減が図れることや充実したアフターサービスなどを考慮し、新たに導入したのは国産新型ハイブリッド連節バスとなりました。

伝統のカラーリングデザインが似合う外観

ジェイアールバス関東が導入した国産新型ハイブリッド連節バスの日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスKX525Z1は、同社の他の車両と同じく白と青の塗分けで、両側面にはツバメのマークがあしらわれています。
国産新型ハイブリッド連節バスにも同社伝統のカラーリングデザインがよく似合っていることが分かります。
扉と側窓廻りは黒で現代的で締まった印象ですが、側窓の窓割を含め、他の事業者の国産新型ハイブリッド連節バスと大きく異なる点は見当たりません。

前車体中扉には車イスなどが乗降できる反転式スロープを装備しています。
後車体の後扉にはもともとの仕様として装備されていません。

最高出力360ps、総排気量8,866ccのインタークーラーターボ付き6気筒ディーゼルエンジンA09C型を後車体最後部に搭載していることも変わりありません。

オーソドックスな車内仕様

車内を前車体前方から後車体後方へと眺めると、後車体の後扉付近まで長いノンステップエリアとなっており、座席は基本的に前向き座席で構成されています。
タイヤハウス(タイヤの収納部分)上にあるものは一部が後ろ向き座席となりますが、横向き座席はありません。

後車体のホロ直後の運転席側座席2脚は、導入事業者によって1人掛けか2人掛けかの違いがありますが2人掛けで、最後部座席も2人掛けとなっています。

運転席廻りは基本的に標準仕様で、変速機は7速AMT(Automated Manual Transmission:自動変速マニュアルトランスミッション)となります。

運転席スイッチボックス脇と運転席直後の仕切り、後車体最前部のピラー(窓柱)にはEDSS(Emergency Driving Stop System:ドライバー異常時対応システム)の非常ボタンが備え付けられており、安全対策も徹底しています。
後車体最前部のピラーには非常時に乗務員と通話連絡することのできるインターホンも備えています。

※取材協力:ジェイアールバス関東株式会社
※写真(特記以外):伊藤岳志
※文:バスグラフィック編集部(宇佐美健太郎)
※本項に掲載の車両写真は記事掲載を条件に事業者の特別な許可を得て撮影したものです。掲載車両の営業所・車庫内での撮影要望や運行状況などのお問い合わせを事業者へ行わないようお願い申し上げます。

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