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豪華夜行バスの先駆け「マイ・フローラ」は「下町ロケット」さながら、徳島の人たちの夢と情熱の結集だった!

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たった12席。全室ほぼ個室。トイレと洗面台も豪華。TV、リクライニングなどなど、至れり尽くせりのプライベート空間。存分に楽しもうといざ乗車したものの、気づいたらぐっずり寝てしまった!という感想がネット上で話題の「マイ・フローラ」。2列シートが誕生した秘話や完成するまでなど、逸早く豪華夜行バス導入に取り組んだ海部観光へお話をお伺いしに徳島へ行ってきました!

東京~徳島間の移動にかかる7時間は変えられない。じゃあバスを変えよう!の発想から生まれた2列シート

「夜行バスといえば腰は痛いし、足は浮腫むし、寝られない!」
誰もが一度は思ったことがあるかもしれない。運転手だった海部観光の打山会長もお客様に何度も言われたとのこと。徳島から東京までバスで7時間。目的地と時間は変えられない、一体何を変えれば寝られるのか…。
そこでたどり着いた答えが…、バスを変える!打山会長のヒラメキから始まった夢のプロジェクトはこうして幕を開けたのでした。

前例無しからのスタート。まずはバスの車両部分を制作。化粧室を車両後部へ配置するための壁

車両の一番奥にあるパウダールームは、バスのトイレのイメージを覆す豪華さ。着替えやメイクも余裕のスペース。

3列シートにセンタートイレ、これがバスの設計における当時の常識。そこをなんとか化粧室を車両の後部へ配置できないかと車両メーカーに相談。「どうにか車両法をクリアする設計を」と、設計士さんの熱意により非常口を30cm前へずらすという方法で、希望が叶う設計図が完成したのです。

まだ中は空っぽ。椅子もなにもないエンジンだけのバスを徳島へ。バスの内装や椅子はバス業界未経験!徳島の有志で製作。

内装の設計は、海部観光の営業所のリフォームをお願いしていたバスの内装は初めてだという地元の設計士さん。相談したところ「やってみたい」と内装設計スタート。椅子をバス専門の会社で制作してもらい、レンタカーに積んで徳島へ。木工所で模型を作り、何度も試行錯誤を重ねたそうだ。最初は18席の設計だったのだが、16席、14席と図面検討するも、やっぱり窮屈。結果、最大約50席配置できる車内にわずか12席をゆったり配置することに。
最大155度のリクライニングが可能で、座席はキャノピー(庇)がついていてリクライニングが中へ入る仕組み。徳島で作って富山へ送り、ようやく組み立て完了。

長時間の移動中も寝返り自由自在。通常では考えられない広さ。

1日1,300~1,400台のバスが出入りするバスタ新宿。手作りのバスは「マイ・フローラ」1台だけ。

地元徳島産の杉を使用した、高級感のある空間。アメニティ(パイル地のスリッパ、おしぼり)や各席に設けられた小型テレビ、コンセント等、快適な移動を最大限追求!

「内装は地元徳島産の杉を使用し、デザイン・技術、地元徳島の企業が力をあわせて結集して完成した夢のバス」と打山会長。他のバス会社からも同じようなバスを作りたいという相談があるそうだ。現在は、次なるプロジェクト、フラットになるリクライニング、包み込むような椅子を開発中。お客様に喜んでほしいという発想から始まった豪華夜行バス、これからも追いかけていきたいと思います!

取材協力:海部観光株式会社

公式サイトリンク:https://www.kaifu-kanko.co.jp/

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