三重交通㈱桑名営業所の営業所見学会に潜入してみた!
三重交通㈱はバス所有台数800台以上、三重県津市に本社を構え、三重県・愛知県名古屋市に展開。東証一部上場企業「三重交通グループホールディングス㈱」の中核を担うバス会社だ。
この三重交通㈱の採用活動の一環として平成30年3月10日(土)、同社桑名営業所にて営業所見学会が行われた。
日頃中々見る事の出来ない営業基地やバックヤード、また運転手の仕事に違った視点から密着できるチャンスという事で、私、バスギア記者Tが実際に参加してきたぞ。
外壁も塗り直され、キレイになった桑名営業所
105台のバスを有する大型拠点
遠方からの参加者も!まずは営業所内で各種説明を聞きます。
当日、集まった参加者は男性7名・女子1名の総勢8名。地元だけでなく、長野県や静岡県からの参加もあり、注目度の高さがうかがえます。
集合時間の10分前には全員が会議室に入り、予定より早くイベントがスタートしました。
まず冒頭に、人事課 坂野部長より挨拶。
「営業所はリニューアルしたばかり。見学以外にもいろいろと体験出来ますのでどうぞ1日有意義な時間を過ごしてください。」
代表して坂野部長より挨拶
続いて、人事課 川端課長から会社概要や募集要項について。
三重交通グループのスケールの大きさをはじめ、未経験から運転手にチャレンジするにあたり、三重交通ならではの待遇や福利厚生など詳しく説明があります。
参加者が真剣に聞き入り、多くのメモをとっていたのが印象的です。
柔らかい物腰で丁寧に説明する川端課長
さて、各種説明が終わり、次は実際に営業所のフロア内へ。
運行前の点呼風景の見学やドライブレコーダーの画像確認、デジタルタコグラフの説明など、興味深い内容が続きます。
「これは現在の画像ですか?」参加者は質問と共に身を乗り出して聞き入っています。
さらに説明を聞いた後、一人ずつアルコールチェッカーの体験をしました。
(勿論、全員クリア!)
点呼風景はこちらも身が引き締まる
アルコールチェッカー初体験
バスに乗車して、実際の運行ルートへ!
次はいよいよバスに乗り、実際の運行ルートを周ります。
この日の為に用意された一台にテンションUP
まずは桑名駅まで回送します。
スムーズな運転はさすがプロ!
回送中も運転手さんは「右に曲がります」「信号ヨシ」「発車いたします」等、参加者が安全・快適に乗車できるよう、注意しながら丁寧にバスを進めます。
また、アイドリングストップなども確実にこなす完璧な仕事はまさにプロです。
そして桑名駅に到着。ここからは実際の運行路線を車内アナウンスも入れてデモ走行します。長島スパーランドやジャスドリーム長島で有名な"長島温泉行き"です。
(行き先表示は回送のままです。)
運転手さんは完全に実戦モードに
「毎度ご乗車いただきありがとうございます。このバスは・・・」
運転手さんの流暢なアナウンス。参加者は興味津々に耳を傾けます。
運転しながらここまで上手にアナウンスが出来るのは凄い!やはり経験でしょうか。
バス停の通過時も一つ一つアナウンス。本当に仕事が丁寧です。
木曽三川を越えて・・・
長島温泉到着!
終点の停留所には、運転手さん用の休憩スペースがあるというので皆で見学。
(シンプルながらもテレビも完備、ゆっくり出来そうな休憩所でした)
再度乗り込んで営業所へ
長島温泉周辺は堤防道路があり、大型のバスがすれ違うのは至難の業。ですが、運転手さん達は無線を駆使し、譲り合う事でスムーズにこの難所をクリアします。
実際に、無線で連絡を取りあってすれ違いを避けるシーンに遭遇。絶妙なチームプレイを見る事が出来ました。
美味しい食事に大満足!各種設備も凄い!!
さてさて、営業所に戻ってきました。続いてはちょっと一休み。
待ちに待ったランチタイムですよ!
運転手さん達が普段食事をとる社員食堂で、同じメニューをいただきます。
今日のメニューは「鶏肉のホイル包み」がメインの日替わり定食です。
因みに、朝食や夕食も対応してくれるようです。
メインだけじゃなく、小鉢もおいしい
運転手さんや指導員さん、人事の皆さんも一緒に全員でランチタイムです。
美味しい食事の前で、皆自然と笑顔に。最初は緊張していた参加者も会話が弾みます。
美味しい食事におかわりする参加者も!
お腹いっぱいになった後は少し休憩した後、午後の部です。
営業所内の設備を見学しますよ。
という事で二階へ・・・。
何があるのやら・・・
まずは単身寮。リニューアルしたばかりのピカピカな部屋です。
新品の匂いがしていました。三重交通では遠方からの採用も積極的にしていますが、この部屋で生活するんですね。
参加者からは「きれい!」の声が。
エアコン完備の快適ワンルーム
まだまだ序の口。次は運転手さんの仮眠室です。しかも大型!
長時間の勤務でもハンドルを握る時間は決まっています。長い休憩時間は、この仮眠室でぐっすり眠って疲れをとれるわけです。
ベッドの一つ一つがカーテンで仕切られていますので、プライバシーもバッチリですね。
寝具もキレイでモダンな仮眠室
そして極め付きがバスルーム。
なんと4つの個室バスルームに2つのシャワールームが!!
しかもどれもピカピカです。
参加者からも思わず「住みたい・・・!」との声が。
夏場の洗車など汗を流したい時にすぐに使えるこのバスルーム。
脱衣所や洗面スペースも広く、すばらしいの一言です。
独立型のバスルームには追い炊き機能も
まさに働く人の事を充分に考えた各種設備がこれでもかと。
これ以外にも女性専用の休憩室などもあり、全社員が安心して利用できます。
これで疲労回復もバッチリ、事故も未然に防げますね。
最後は運転手の実務を見学。座談会もありました!
素晴らしい設備を見学した後は、再度外に出てバスの前に。運転手さんの実際の業務を見学します。
安全運行が最も大切なバス。乗務前にもタイヤの点検やウインカーの確認、オイルチェック等様々な業務があります。
参加者もここまでしっかり点検しているんだと感心しきりです。
また、実際の運転席にも着座し、ドアの開閉等を体験。高速バスの運転席にも座りましたが、その重厚感にも皆様驚いた様子。
オイルチェックの説明
運転席はやはりテンションが上がる
また、車いす乗車補助の実演も。ドア下からスロープを出し、車高を下げると乗車可能。 慣れると数分で対応出来るようです。
車内にも器具があり、完全に固定可能
運転手さんの業務に触れた後は、いよいよイベント最後のプログラム"座談会"です。
現役運転手さん2名と営業所スタッフさんに集まっていただき、ディスカッションします。
運転手さんからはバス運転手になったきっかけややりがい、大変だった事から将来の夢まで貴重なお話しをお聞きしました。
また参加者からは、「道を覚えるコツは?」「緊急時の対応方法は?」、「上下関係は厳しい?」「平日休みってどう?」など、様々な質問が飛び交い、終始和やかなムードで進みました。
運転手の仕事への理解が深まった様子
最後に参加の記念品を受け取り、イベント終了です。
記念の「ハシBUS」と「パスケース」
終了後は、履歴書を提出して応募をする参加者も。実質4時間位のイベントでしたが、参加者はそれぞれに自分がバス運転手になる像を描く事が出来た模様。
満足そうに帰る参加者の姿が印象に残りました。
取材後記
日頃から路線バスを見る機会は多いが、その基地である営業所で色々見たり、体験したりできる機会は貴重だ。
そこで感じるのは、営業所にいるスタッフ全員が「安全運行」という同じ目標に向かって仕事をしているという事。それは、運転手も事務もパートスタッフも関係ない。
まさに「チームワーク」を大切に助け合って仕事をしている事を、イベントを通して体感する事が出来た。
すばらしい設備やおいしい食事も皆、安全運行に勤める運転手の為。愛情あふれる職場には、非常に大きな魅力が詰まっていると感じた。
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