はとバスガイド・整備士の「二十歳(はたち)を祝う会」[ 前編 ]
今年も開催されたはとバス新年の風物詩
2023年1月6日の朝、東京都大田区にあるはとバス本社車庫にテレビ局を中心とする報道陣が集まりました。
当日は天候にも恵まれ、雲一つない晴天。
新年のまぶしい朝日が晴れやかな気持ちにさせてくれるような午前9時、あでやかな振袖(ふりそで)姿の女性3人と落ち着いたスーツ姿の男性1人が社屋から現れました。
2022年度に二十歳を迎えたはとバスのガイド(ガイド技能職)と整備士のフレッシュな面々です。
カメラの放列が敷かれ、レポーターがマイクを向けるなかで、すがすがしい表情で応じていました。
成人式から「二十歳を祝う会」へ
「はとバス二十歳を祝う会」は、昨年までは「はとバス成人式」として開催されており、「成人の日」に開催される一般の成人式よりひと足早く行われることが特徴です。
「成人の日」が祝日で、はとバスにとっては繁忙期(はんぼうき)となるため、地方出身者が帰省(きせい)して地元の成人式に出席できない可能性があることを考慮して開催が始まったとされています。
その歴史は古く、1962年から実施されており、新年の風物詩として定着していましたが、2020・21年は新型コロナウイルス感染症拡大などを理由に開催されませんでした。
2022年には感染症対策を施し3年ぶりに復活。そして今年「二十歳を祝う会」に名称を変え、開催となりました。
2023年に二十歳を迎えたのは4人
本記事で公開している記念写真をご覧になって「おや?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
例年、はとバス成人式には20人前後の二十歳を迎えたバスガイドが参加していましたが、今年の「二十歳を祝う会」では整備士を含めて4人。
その理由をはとバス広報室に尋ねたところ、やはり感染症拡大による大幅な需要の変化にともなう採用数への影響とのことでした。
本社車庫での記念写真撮影後、二十歳を迎えた4人は側窓に「祝2023はとバス二十歳を祝う会」の文字が入れられたバスに乗車し、本社と同じ大田区内にある磐井(いわい)神社へ向かいました。
今年の参拝は地元の磐井神社にて
これまでのはとバス成人式では明治神宮への参拝を行っていましたが、今年の「二十歳を祝う会」では、京浜急行電鉄の大森海岸駅近くにある磐井神社への参拝となりました。
磐井神社は、573年8月が起源と言われ、式内社(しきないしゃ)と呼ばれる古い格式をもっています。
打つと鈴のような音がする「鈴石(すずいし)」が社宝として伝えられているほか、かつて東海道往来の旅人が利用し、神社の名のもとになったと言われている霊水(れいすい)の出る井戸があります。
磐井神社へ到着した二十歳の4人は、本殿(ほんでん)への参拝後、絵馬(えま)の奉納(ほうのう)などを行いました。
入社時の困難を乗り越えた二十歳
二十歳の4人はその後、再びバスに乗って東京都港区にある日の出桟橋(さんばし)へ向かいました。
日の出桟橋の乗船場からは関係者とともにレストラン船に乗り、式典が行われました。
このレストラン船は、はとバス関連企業の株式会社シーライン東京が保有しているもので、はとバスの一部コースにも組み込まれています。
2022年度に二十歳を迎えた4人が生まれたのは2002・03年で、はとバスへの入社は2021年4月とのことです。
ちょうど感染症拡大が社会に暗い影を落としているまっただ中での入社で、特にガイド技能職は2019年までの入社組とは一線を画すようなイレギュラーな勤務となりましたが、それを乗り越え、二十歳を迎えた4人は頼もしい笑顔にあふれていました。
後編では二十歳を迎えたバスガイドと整備士、ひとりひとりの表情と抱負(ほうふ)を紹介します。
※ 協力・写真 : 株式会社はとバス
※ 文 : バスグラフィック編集部(宇佐美健太郎)
※ 本記事で紹介している二十歳のバスガイド、整備士について、事業者への直接のお問い合わせはご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
※ 感染症予防対策を行ったうえで、撮影時のみマスクを外して撮影を行っている写真がございます。
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