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新カラーも登場! 東急バスの「タンデムライナー」運行開始![前編]

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「バスギア ターミナル」のWEBコンテンツや、動画投稿サイトYouTubeの小誌公式チャンネル「バスグラフィックTV」の動画番組でも紹介した東急バス初導入の国産ハイブリッド連節バスですが、2024年3月末までに合計6台が出そろいました。
また、「タンデムライナー」という愛称も与えられ、いよいよ2024年4月1日から青葉台駅~公園前~日体大の「青61」系統、3.1kmの路線の営業運行を開始しました。
10月までは3台のみを使った営業運行を行いますが、それ以降は6台をフルに充当した営業運行を行う予定です。
そして、今回出そろった6台の中にはカラーリングデザインが異なる車両が登場し出したことも特筆すべき点です。
今回、この新たなカラーリングデザインの車両を中心にして、記事を前編と後編に分け、東急バスの「タンデムライナー」を紹介します!!

おさらい、東急バスが連節バス導入に至った経緯は?

東急バスは、東京都や神奈川県川崎市・横浜市に路線網を展開しているバス事業者です。
同社では神奈川県横浜市北部の路線網を管轄する青葉台営業所へ、2023年から同社初となる連節バスの導入を始め、営業運行に向けたインフラ整備や乗務員訓練などを行い、着々と準備を進めて来ました。
連節バスは2連以上の車体で構成される長大バスのことで、一般的な大型路線バスの約1.8倍の長さの全長約18mあることから、わが国では2000年代まで限られた事業者しか営業運行を行ってきませんでした。
しかし、2010年代以降は人口減少や乗務員不足などにともなう路線バスネットワークの維持の課題解決に、収容力が優れる連節バスは切り札の一つと見なされ、各社で導入・営業運行が始まりました。
東急バスも横浜市と連携し、横浜市青葉区北西部においてバス路線の維持・充実に向けた走行環境整備事業として、運行本数の多い路線に連節バスを導入することになったのです。

その名も「タンデムライナー」!!

東急バスの国産ハイブリッド連節バスを「バスギア ターミナル」のWEBコンテンツや「バスグラフィックTV」の動画番組で紹介した際には、まだ全6台が出そろっていなかったばかりか、運行ルートや愛称などの詳細も公式には発表されていませんでした。
しかし、ついに2024年3月12日、東急バスはリリースを発信。
連節バスが東急電鉄田園都市線の青葉台駅と日本体育大学の横浜・健志台(けんしだい)キャンパスを結ぶ「青61」系統で4月1日から運行すると発表されました。
同路線は学生や沿線住民など大変利用者の多い路線です。
10月までは導入された6台の中から3台が運行に就き、10月以降は全6台での運行となります。
そして、「2つを1つにつなげた」という意味の英語“tandem”から、2車体を連結したようなスタイルの連節バスの愛称を「タンデムライナー」とすることも発表されたのです。
運行開始に先立ち、3月25日に関係者による記念式典・お披露目会を青葉台営業所で行いました。

オレンジラインのニクい奴(!?)登場!

東急バスの連節バス「タンデムライナー」は、6台とも日野ブルーリボン ハイブリッド連節バスKX525Z1で統一しています。
最初に導入した車両のカラーリングデザインは、白とグレーの塗り分けをベースにして、その境界線に細い緑色のラインを配したもので、2017年に登場した東急電鉄田園都市線の新型通勤電車2020系のカラーリングデザインと共通モチーフとなっています。
6台ともそのカラーリングデザインで統一されていると思いきや、実は何と違うカラーリングデザインの車両が登場したのです。

その車両は、2024年2月6日登録で導入された社番(東急バスでの固有番号)7304(横浜200か5417)で、ベースとなる白とグレーの塗り分けは緑色のラインのカラーリングデザインの車両と一緒であるものの、そのラインが緑色ではなく、オレンジ色になっていることが大きな特徴です。

モチーフは東急大井町線の新型通勤電車!?

オレンジ色のラインをまとうカラーリングデザインの社番7304をじっくりと見ていくことにしましょう!
前面および後面とも基本的には緑色のラインの車両と同じ塗り分けであり、顔をイメージさせる前面の塗り分けデザインも緑色のラインの車両と同じです。

左右両側面の塗り分けも緑色のラインの車両と同じで、緑色のラインをそっくりそのままオレンジ色に置き換えたものと言えます。
標記類の位置やデザインも緑色のラインの車両と同じです。
なお、車検証上の諸元では全長17.98m、全幅2.49m、全高3.26mで、乗車定員は113人です。

実はこのオレンジ色のライン、2018年に登場した東急電鉄大井町線の新型通勤電車6020系のカラーリングデザインと共通モチーフと言われており、6020系電車が青葉台駅にも乗り入れる運用があることから、採用されたとのことです。

ハイブリッドバスであることから、ディーゼルエンジンとモーターの両方で走行します。
エンジンは最後部に搭載しており、最高出力360ps、総排気量8,866ccのインタークーラーターボ付き直列6気筒ディーゼルエンジンA09C型です。
モーターは最高出力90Kwの交流同期モーターを搭載しています。

後編では小誌イメージガールがオレンジ色のラインの「タンデムライナー」の見どころを徹底的に紹介します!

※ 協力 : 東急バス株式会社
※ 写真(特記以外)・文 : 宇佐美 健太郎
※ 本記事内中に公開している写真は記事制作を条件に事業者の特別な許可を得て、2024年3月に取材・撮影したものです。
※ 記事中の車両についてのお問い合わせなどを事業者など関係各所へ行わないようお願い申し上げます。

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