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路線バスで身近な街を再発見(川崎鶴見臨港バス ア・ラ・カルトの旅[前編])

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2020年も残すところ1カ月を切りました。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大により、ちょうど1年前の今頃は想像だにしなかった社会状況となってしまいました。バス業界も特に観光バスや高速バスを運行する事業者が大きな打撃を受けており、7月から始まったGo Toトラベルキャンペーンなどの効果が期待されていますが、先行きは不透明です。冬季を迎えるにあたってさらなる感染拡大も懸念される中で、利用者側もなかなか遠出する気持ちになれない部分もあることでしょう。ただ、ずっと自宅にこもっていては気分も滅入ってしまいます。そこで、今回は『バスグラフィック』既刊のバスの旅をテーマにした記事の中から、普段利用していてもなかなか気が付かない身近な沿線風景に着目した路線バスの小旅行記事をお届けします。乗車するのは川崎鶴見臨港バス。神奈川県川崎市東部、横浜市北東部に路線網を展開する事業者で、京浜工業地帯や競馬場、競輪場といった沿線風景の印象も強いのですが……。普段、川崎鶴見臨港バスを全く利用したことがない大学生3人が、ゼミ活動の一環で同社広報担当に案内されて川崎鶴見臨港バスの沿線をたどります。この記事をご覧になってちょっとした旅気分を味わったり、実際に普段の通勤・通学の際に、これまで知らなかった地元の魅力を探してみたりしても面白いでしょう。

【鶴08】鶴見駅東口~ふれーゆ

横浜市鶴見区にあるJR京浜東北線、鶴見線の鶴見駅と横浜市末広町にある高齢者保養研修施設「ふれーゆ」を結ぶ路線です。「ふれーゆ」は埋立地の先端に位置し、東京湾は目と鼻の先、鶴見川の河口にもほど近い場所にあります。この施設は、温水プールをはじめ、展示温室、大広間、多目的室、レストランを備えた複合施設で、プール教室やカルチャー教室、スポーツ教室などが開かれています。なお、「ふれーゆ」は2020年11月30日現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、休館が続いています。

「ふれーゆ」に至る途中のバス停には「理研・市大大学院前」「東京ガス前」「東亞合成横浜工場前」「東芝西タービン前」があり、文字どおり大規模工場や研究施設・公共施設が集まっています。まさに、営業エリアに京浜工業地帯を擁する川崎鶴見臨港バスのイメージそのものの路線と言えるかもしれません。

【鶴02】鶴見駅西口~新横浜駅

社名から海に近いエリアを運行している印象のある川崎鶴見臨港バスが、意外なところまで足を延ばしているのだと実感する路線の1つが「鶴02」系統です。鶴見駅西口と横浜市港北区にあるJR東海道新幹線、横浜線、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の新横浜駅を結んでいます。「鶴見駅西口」バス停を出てから「二本木(にほんぎ)」バス停までの区間は8系統の路線が重複していることから、バス停の時刻表も時刻がギッシリ書き込まれています。

この「二本木」バス停の近くには第二京浜国道をまたぐ陸橋「響橋(ひびきばし)」があります。この橋は1941年に造られたコンクリート製のアーチ橋で、下を通ると音が反響することからその名が付いたとされています。そして、1940年に開催予定であった東京オリンピックでのマラソンコースの折り返し地点として想定されていたという逸話も残っています。

次回も別の系統に乗ってさらに川崎鶴見臨港バスの小旅行を楽しみます。日中だけでなく、夜間ならではの魅力もお伝えします。

※協力:川崎鶴見臨港バス株式会社、文教大学 井徳ゼミナール
※写真:伊藤岳志
※文:宇佐美健太郎(『バスグラフィック』編集部)
※本記事は2016年10月31日発刊の『バスグラフィック』Vol.29の掲載内容を再編集したもので、現在とは状況が異なる場合があります。

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