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バス運転手不足にNHKがクローズアップ 約8割のバス会社でバス運転手が不足の全文

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(東京アナウンス/高瀬 耕造キャスター)
「私たちの生活に身近な移動手段であるバス。
今そのバスに異変がおきています。」
(東京アナウンス/和久田 麻由子キャスター)
「国土交通省が全国のバス会社を対象に行った
運転手不足に関する調査です。
回答した350社のうち、実に8割が運転手不足に陥っていることが
NHKの取材であきらかになりました。」
(高瀬キャスター)
「その影響で利益を上げている都市部の路線までも、
減らさざるを得ないという新たな実態が見えてきました。」
(ナレーション)
全国有数の大都市、福岡市。
バスは1分に1本は来ると言われ、市民の生活には欠かせない存在です。
運行するのはおよそ1800台ものバスを保有する「にしてつ(西鉄)」です。
この会社も深刻な運転手不足に直面。
この春、利用者が多く利益を上げている路線を見直す
苦渋の決断を余儀なくされました。
ひとつは福岡市内の中心部を回り、バスの山手線と言える循環バスの見直しです。
屋台が並ぶ繁華街・中洲を中心に走り、1日8000人余りが利用する黒字路線でしたが、
ルートを縮小し、便数を大幅に減らしました。
さらに通常の2倍の料金を稼げる11路線の深夜バスの廃止にも手をつけざるを得ませんでした。
(利用客)
「仕事で遅くなったり、飲み会で遅くなった時 困ってはいますけど・・・はい」
「帰れないです、家に。バスお願いします。」
この会社ではここ数年、離職者が増加傾向にあり、
全体の運行本数を減らす必要に迫られました。
公共交通機関として本来の赤字路線の減便は、利用者への影響が大きいと考え、
利益が出ている路線を減らしたのです。
(西日本鉄道 自動車事業本部長 清水信彦さん)
「本数を落としてしまっては収益も減りますので好ましくはないんですが、
何とかしないとバス事業全体がやはり壊れてしまうという危機感を持っていましたので・・・」
(高瀬キャスター)
「取材した牧野記者です。
牧野さん、これまで郊外のバス路線を廃止するという動きはありましたけど、
こうした都市部でしかも利益が出ている路線を廃止する、
こんなに影響が広がっているんですね。」
(NHK宮崎/牧野 慎太郎記者)
「はい、こうした状況は福岡だけではないんです。
国土交通省のアンケート調査では、運転手不足と答えた企業のうち、
5社に1社が減便や路線廃止を検討せざるをえないと回答してるんです。」
(和久田キャスター)
「民間企業と言えど、公共性が高いという中で、
各地で苦渋の判断を迫られているということですね。」
(牧野記者)
「そうなんです。こうした中で限られた運転手をめぐって、争奪戦も過熱しています。
こちらは先月都内で開かれたバスの運転手を募集する就職イベントです。
首都圏をはじめ、愛知や兵庫など各地のバス会社が参加していました。
高齢化した運転手が大勢退職する一方で新たな担い手が非常に少なく、
慢性的な人手不足に陥ってるんです。」
(高瀬キャスター)
「これ問題を解消していくような方法っていうのはあるんでしょうかね?」
(牧野記者)
「はい、あの手この手で業界に人材を呼び込もうという動きも出ています。
キーワードは「女性の獲得」そして連携して人材育成です。」
(ナレーション)
運転手不足に悩む都内のバス会社が注目しているのが、女性です。
制服は女性運転手が選んだデザインを採用。
さらに運転免許の取得費用を負担したり、早朝や深夜の勤務に配慮するなど女性が働きやすい環境を整えました。
(女性バス運転手)
「早く帰れるし、朝も少し遅いので女性には働きやすいと思います。
夕飯を作らないといけないので、そこは助かっている」
この会社では男性の採用が伸び悩む中、この2年間で4人の女性を獲得。
今後も更に増やしていきたいそうです。
(日立自動車交通 バス事業部 副部長 西窪 裕光さん)
「まだ男性の仕事というイメージがすごく強い業種ですね。
新しい風を女性の方にたくさん入っていただきたい」
(ナレーション)
(山形 鶴岡)
バス会社と行政が協力して全国的にも珍しい
運転手の訓練校を立ち上げる動きも出ています。
(会議)
「地域で1つというふうに考えていかないと、なかなか(バス会社の)体力的にも厳しいんだと思いますので・・・」
訓練校の設立に資金を出したのは、県外の自治体と7つのバス会社
通常、それぞれの会社が行う運転手の育成をライバル同士で
協力して行う異例のプロジェクトです。
この日、訓練用の大型バスを使った講習が行われました。
もともとトラックの運転手だったという男性に熟練の教官がマンツーマンで指導します。
乗客がいることを意識した運転の技術を学んでいきます。
プロジェクトでは、官民一体となって1人でも多くの
運転手を育成したい考えです。
(庄内運転者育成学園 小林 薫さん)
「地域の力を結集しまして、何とかバスドライバー不足を解消してもらいたいというふうに考えています。
これが上手く回っていけば、地域のためになっていくのかなというふうに思います。」
(高瀬キャスター)
「危機感が伝わってきますし、ま、ただどの業界でも今ね、人手不足と言っていいと思うんですけど、
その中でバスの運転手を確保していくというのは一筋縄ではいかない。」
(牧野記者)
「各社地道な努力を続けています。ただ外国人観光客が増え、バスの需要が高まっている上に、
東京オリンピック、パラリンピックではバスが選手や観客を会場まで輸送する主要な交通手段に
なっていますから多くの事業者の間では、今以上に運転手の争奪戦が激しくなるのではないかと
危機感が高まっています。
バス会社だけではなく、行政や利用者も巻き込んだ議論が求められていると感じました。」
(和久田キャスター)
ここまで牧野記者と運転手不足についてお伝えしました。

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